趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

何の物語なのか分からないというスリル

「リカーシブル」(122/144)     

   

よくいうジェットコースター的小説の真逆

結末に向かって突き進むのではなく

どこに向かっているのかが分からない

それも、迷走って感じで振り回されるのではなく

自分では着実に進んでいるはずなのに

迷っていないのに

何かしっくりこない

そんなミステリアスな気持ちにさせてくれる

米澤の技に酔ってみる

いかが?

 

父親の失踪により転校を余儀なくされたハルカ、中学一年生

複雑な家庭事情を受け止めながら

「よそ者」に対して微妙な町に学校に

慣れる努力をけなげにしている

 

だが弟が…

予知?予言?それとも

 

更に町に伝わる不思議な伝説

タマナヒメ

 

衰退していく町に傷跡を残す

高速道路誘致問題

 

何かおかしい

何がおかしい?

 

そんな中、先生が交通事故に

え、マヂで危険なの?

そして弟が…

母の秘密と共に何かが見えてくる

 

この結末

絶望なのか希望なのか

それを決めることが出来るのは己のみ

この静かなる深み

さすが、米澤クオリティ

だから読書は止められません

 

 

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ

(20131021-20141020.164/144)
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