趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

初朝井は、痛かった、ちょっぴり

「何者」(123/144)     

   

 

直木賞まで待とうと思って

今まで、我慢してきた朝井リョウ

やっと、文庫化

で、読みましたよ

 

就活に挑む5人の男女の物語

僕の就活は今から24年前

インターネットもSNSも、携帯電話すらない時代で良かった

つくづく感じる

 

自分は当事者ではないから

実のところは理解できないけど

きっと朝井の描く就活の風景は

適度に演出され、微妙に誇張され

物語としてのクオリティを上げているものの

根は、実に的確なんだろうな

本当に心の奥の奥を緻密に描写しているんだろうな

と思った

そうじゃなきゃ

これ、一歩間違えば、漫画レベルの陳腐な話に陥ってしまう

下らない月9テイストのドラマにしかならない

 

ちょっとだけ「どんでん返し」だけど

このチョットだけのところが痛い

そして

登場人物の何人かは

最終的に本音をブチまけるんだけど

その度合いが、実に適切なところが痛い

 

そう、今の人間関係を全てぶち壊すほどの破壊力をもった行動を

今の若者、いや、老いも若きも、人間がするわけない

出来ないから、それを実行するキャラクターに

人は憧れるのだけれど

朝井は、そんな安易な快楽を読者には与えてくれない

 

痛い

この痛さ、もっと読みたい

 

 

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ

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