1992年
「夜にその名を呼べば」(1/144)
今期一冊目
テーマに沿って昔の作品からスタートです
社会人デビューの年に発表された作品
僕の読書人生のターニングポイントの一つの年だと思うと
感慨深いです
東西ドイツが分裂していた時代
ココム規制違反とか
本当に懐かしい単語が物語の発端となる
昔の作品ならではの楽しみ
携帯電話が無い時代
冷戦があった時代
そんな時代だからこそ成立するスリルを「妄想」する悦び
たまりません
会社の都合で
殺人犯として逮捕されるという想像を絶するピンチを
東に亡命するという
アクロバティックな技で回避する主人公
この設定で冒険を感じるのだが
その彼が
東西の壁が壊れて数年たった時点で
日本に帰国するという知らせが…
そこから事件は転がり始める
ラストはある程度想像していたけど
いざ、そのラストを突き付けられると…
やばいです
犯人探しの作品ではありません
非常にユニークなハードボイルドです
この硬さ
感じてください
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)