ロック過ぎ
「イッツ・オンリー・ロックンロール」(10/144)
ロックとは
音楽の流儀ではなく
生き方の流儀のことである
誰かが言っていた
その通りだな
その言葉を小説にしたら、こうなるんだろうな
30代半ばになっても
何かを求めて
売れないロックバンドを続けている主人公
in福岡
自暴自棄にもなれず
何やかんやで生きている
でも、ロックはちゃんとしている
そんな姿が
笑える、そして美しい
そんな彼が、偶然、事件に巻き込まれたことによって
一躍、有名に
そして、東京、成功に向かって
動き始める
紅白出場を狙えるまでに成功した同級生のミュージシャンとの絡みが
実に秀逸である
妬んでいるのに僻みがない、とでも言うのだろうか
同級生という
得体の知れないバリアに守られた
二人の関係性
こんな表現の仕方が出来るのは
ロックという土俵があったからかもしれない
主人公のバンドは
紆余曲折ありつつ、世間的にはプチ成功したわけだし
また、転落もした
ラストシーンは
主人公的最高の成功を描いていると判断する
成功は人生にとって是か非か
というテーマは大切だし
その答えを本作品に求めることもいいけど
少し違う読む方をした方が楽しい
ロックとは何か
本作品は、このテーマに対する一つの提案であり
この提案を
自分は受け入れるのか、却下するのか
読み終わった後に
軽い気持ちで検討してみる
こんな感じをオススメする
ちなみに
僕はこのロック、却下かな
でも
羨ましいぜよ
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
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(20051021-20061020.128/108)