五十近いオジサンが幼女・少女の繊細且つ残酷な内面を覗く
「蝶々の纏足・風葬の教室」(50/144)
覗きました
いや、女性に生まれなくて良かった…のかな?
蝶々の纏足は「親友」(という設定の女友だち)からの逃亡
風葬の教室は「いじめ」からの脱却
と
簡単にまとめてしまえば、こんな感じですが
もちろん、中身は、簡単ではありません
各話の主人公の女の子の
少し大人びた心を動きと共に
思ったより軽いタッチで文字が重ねられていく
えり子は同級生の男子との性行為に活路を見出す
性行為というよりも
体を重ねる行為、って感じ
見て、そして触って感じあう少女の姿は潔い
風葬の主人公の強さは凛々しいが
知らない間にイジメの原因の一つとなっている
素敵な男性体育教師の描写に
山田詠美の本質を感じてしまった
決して悪気はない
いや、第三者的に判断すれば
彼の行動は
彼が知りうる状況から判断したら
限りなく100%に近く正解だと思う
でも、悪いヤツだ
そう、彼は諸悪の根源なのだ、主人公にとっては
がしかし、主人公はその教師を理解している
この男女関係の描き方
まさに、山田詠美
嫌だけど、もっと欲しくなる、危険な言葉たち
でも、軽いと感じるのは
五十近い、男だからかもしれない
もし
JK(女子高校生)やJC(女子中学生)が読んだならば
この僕が感じた軽さは
もしかしたら「希望」かもしれないし
逆に「完全なる虚構の世界」と感じ、更なる深みにはまるかもしれない
この作品が
世の中の大多数の女の子の世界を反映していると仮定するならば
男の子は本当に幸せなのかもしれない
もし、この世界観のまま
女性が大人になっていくのであれば
その女性たちと対峙する男性たちは不幸なのかもしれない
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