趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

重層的な作品に浸る幸せ

ブラック・ダリア」(55/144)     

 

 

小学生向けミステリに続いてこれを読む

なかなかよいものだ

どういう作品、誰の作品を読み繋げるか、という楽しみ 

いいね

 

で、過去の名作を掘り起こすシリーズ

実はエルロイ、初読でした

悲しみのイレーヌ」に出てきた時点で

もの凄く気になっていたので

やっと読めて読書好き冥利につきました

この、重さ

この、結末

北米警察犯罪小説としては完璧でしょう

で、更に

読後に、この作品が本当の事件を基に書かれていることを知り

衝撃、受けました

1947年のハリウッド

未だ未解決の猟奇殺人

切り裂きジャックに比べれば、ホント最近の事件です

事実とフィクションの融合が

ここまで綿密に練りこまれている

もの凄い作品です

 

二人の元ボクサーの刑事

この二人の「試合」から始まる構成は実に美しい

通常、敵対しそうな刑事二人が

この試合を契機に最高のペアとなって事件に挑む

が、しかし

片方が突如失踪

ブラック・ダリア事件を解決することが

相方を見つけるための唯一の方法なのだろうか?

 

戦後、北米の風景、風俗の描写も素晴らしい

当時の歪んだ社会が垣間見れます

 

警察内でのパワーゲームだけでも

本当に面白い

政治的な駆け引き、差別、名誉、そして権力

実に巧妙に書かれています

 

様々な事件が背景に見え隠れする

重層的な物語は読みごたえ十分

まさに名作、是非、挑戦してほしい一冊です

 

で、真犯人は?

 

 

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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