趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

心地よき投げっぱなし

「窓の魚」(65/144)     

 

 

これで、終わるか…

この終わり方が気持ち良い

ここで物語を終結させる西の胆力に感動です

 

二組の男女、計四人が

とある温泉旅館に

 

道中のバスからの旅館の夜までの光景が

四人それぞれの目線で語られる

全く同じ場所と時間を共有しているものの

四人の心の中はほぼバラバラ

その散り具合が

絶妙で気持ち良い

 

そして、そこに差し込まれた事件

翌朝、旅館の池に

死体が浮かぶ…

この唐突な展開も

なぜかしっくりくる不思議な雰囲気

死体が発見されることが

必然というよりも当然なことに思えてくるから不思議

この四人の不協和音が

死を自然と招き寄せたのかな

 

四人の背後に潜む物語が

予想以上に深いことに驚きます

ハルナとお母さんの関係に僕は少し涙腺が緩みました

切ない

これで良いのかなぁ

まあ、良いのかもしれない

うん、切ない

 

で、読んでいると思い浮かぶ様々な謎の

明確な解決はないままに

物語は切れます

 

この後の余韻

何を感じましょうかね

人それぞれだと思います

ただただ茫然とするもよし

その後の四人の展開を妄想するもよし

 

ちなみに、僕は

あっけに取られてました

そして、そのまま少しポヤーンとしていました

凄く気持ちの良い時間を

この作品から頂きました、ありがとうございます

 

ちなみに謎解きのしてはこのブログが秀逸かと

 

ちなみに西加奈子作品としては

少し珍しいタイプの作品とのことです

僕もそう思いました

念のため

 

  

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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