趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

本当に偉い人の仕事

「宰領」(76/144) 

 

やっぱ、このシリーズは好きだ

キャリアが上司の仕事をして

下っ端が部下としての仕事をする

指揮系統の上での上流から下流という流れは必須だが

仕事、業務では上下関係はいらない

職業に貴賎なしとは良く言ったものだ

まさにそれ

自分のすべき業務を中心に

プロフェッショナルとして進めていく

偉い仕事とか無いんですよね

難しい、簡単な差異はあるかもしれませんが

それは個人差もあるし

 

ただ

指揮系統だけは間違えちゃいけない

ポイントは

間違った指示をしてしまった時の対処方法だけなのではないでしょうか

上流の都合だけを考えて

ま、ご機嫌を伺って

間違いを自覚したまま進めていないか

自分のプライドを重んじて

間違いを人のせいにすることだけを考えていないか

 

で、本作の主人公、竜崎は

本当にいい上司です

下手なビジネス書を読むよりも

この一連のシリーズを読んでほしいです

今まで5つあります

隠蔽捜査果断疑心初陣転迷、そして宰領

原理原則徹底主義の竜崎が

警察キャリアとして

その軸は全くブレることなく

上流を取り仕切る者としてのスペックを徐々に上げていく

懲罰人事で飛ばされても

その責任を自分で全て受け止めて

今の立場で出来る最大限の役割を果たすことだけを考えて

事件を解決する

このヒーローに憧れないわけがない

 

今回は国会議員からみの誘拐事件

警視庁と神奈川県警の軋轢は絶好調

キャリア組と現場組の対立はいつも通りにヒートアップ

そのど真ん中に放り込まれた竜崎

さて、どう対処する…?

 

まあ、一種のビジネス・ファンタジーではありますが

学ぶべきこと、多いかと思います

指示をする人の責任

改めて感じました

背筋、ピシっと伸びる作品です。

 

 

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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