趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

車、持ってて、良かった、と、初めて心の底から思った

「ガソリン生活」(77/144) 

 

  

車が人間のように思考し

車同士が人間と同じように

感情を持ちつつコミュニケーションする世界を描いた

伊坂のファンタジー・ミステリ

この世は

人間社会と車社会の二重構造

決して交わることはないけれど

それぞれが

相手に対して敬意をもって接することが大切だと

教えてくれます

 

これ

車を所有し自ら運転している人とそうでない人では

かなり感情移入の度合いが

違うんじゃないかな

ダメダメドライバーの僕は

少し反省しました

 

とある家族の物語

父を失くし

母と兄、姉、弟の4人暮らし

いや、もう一人(車)

緑のデミオも一緒に暮らしています

 

兄、弟が乗った緑デミに

とあるセレブ女優が突然乗り込んできたところから

事件は始まります

 

その日の夜

その女優と彼氏、この二人は不倫関係なのですが

交通事故で死んでしまったのです

同時進行で

姉の彼氏が「脅迫」にあっていたり

弟が小学校でいじめられているようだったり

色々な事件が

小さな家族に襲い掛かります

それを緑デミは見守っています

 

自動車同士の情報交換で

様々な事件の真相が見えてくるという仕掛けは秀逸

まさに伊坂マジック

駐車場で偶然隣り合った車たちが繰り広げる会話が

とても優しくて、可愛らしいんです

ホンワカします

 

人間の方も

一癖二癖ある人たちばかり

その人の本当の姿なんていうものは

周囲が理解することなんて殆どないんだな~って

少し寂しくなりますが

それがリアル

その辺を伊坂は冷徹に突いてきます

 

ラストは実に良いです

キレイすぎ(笑)

僕のプリウスはなんて言ってるんだろう

まだ9年の付き合いですが

これからも、よろしくお願いします

 

 

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ

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