趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

宮部にしか書けない、何か

「ペテロの葬列 上」(92/144)  

「ペテロの葬列 下」(93/144)   

 

 

この結末は…

衝撃でした

以下、ネタバレ含みます

それにしても

これは宮部にしか書けない作品です

出来れば

杉村三郎シリーズを順番に読んでください

そっちの方が

衝撃度が増しますので

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

で、事件、本編は

マルチ商法がテーマになっています

いわゆる「ネズミ講」ってやつ

それに巻き込まれた人と

そこに巻き込んでしまった人の悲劇

それを

実に淡々と、いつも通り

冷たくもなく温かくもなく

でも、最終的には絶対零度の優しさで

書かれています

 

がしかし

その本編解決の後に

まさかの展開が…

え…

浮気…不倫…離婚…

 

この衝撃で

バスジャックを端に起こった

種々雑多な人たちのドラマチックが吹っ飛びます

種々雑多ではなく

この社会の「上澄み」に居る

限定された人にも…

本当の書きたいことは

ここだったのか

 

いや、驚いた

これだから宮部は宮部なのでしょう

普通、これは無しです

読者が、何百ページも、読んで感じたことを

完全にぶち壊す

並みの作家じゃ出来ません

 

賛否両論あるようですが

僕は圧倒的に「賛」ですから

やっぱ、宮部には

このくらい、やってもらわないとね

 

 

 

 

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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