趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

この面白さ、もう理解不能、どうして

「泣き童子 三島屋変調百物語参之続」(112/144)       

 

 

おそろし」の時は『ああ、おもしろい』

あんじゅう」の時は『百まで、死ねない……』

 

そして第三作です

もう、どうしましょ、この面白さ

別に大した話じゃないんですよ

とある訳あり娘が

様々な人が語る怪談、怪奇話、妖怪話を聞くだけ

ただ、それだけなのに…

 

本作品では六つの語りがあります

 

魂取の池

好きとか嫌いとか、難しいですよね

相思相愛って奇跡かな

 

くりから御殿

家には人以外の何かが棲んでいます

大きい家じゃなくて良かった、とやせ我慢

 

泣き童子

表題作

善い人と悪い人、世の中には二つの人間しかいませんから…

人間の闇に切り込む問題作

 

小雪舞う日の怪談語り

これは幾つもの怪談の複合技

登場人物の誰に心を寄り添うかがポイントかと

 

まぐる笛

化け物と戦う市民の葛藤が切ないです

 

節気顔

個人的にはこれが一番

心にズシンと

死者の復活が偶然性を求めるという

突飛な設定

いや、これこそ宮部クオリティ

 

でも、これだけの話ならば

宮部じゃなくてもいける可能性はあるのですよ

何が凄いのか

それは

この話を聞くだけ

そう、聞くだけのおちかの存在なのです

 

解決とかしないんです

ただ聞く

その圧倒的なドラマの欠如が

この百物語ワールドを

リアルというか、近しいというか

そういう気持ちにさせるのです

 

いや

やっぱ、宮部、最強 

 

 

  

  

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ

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