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趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

格の違う読書

「約束の海」(133/144)     

 

 

山崎豊子

未完の最期の長編作品…

ずしり、来ました

 

最近の(ちょっとむかつく)CMで

コミックを読んでいる人より

本を読んでいる人の方が偉いの?

というメッセージのものがあるじゃないですか

確かに

あの表現の中で出てくるビジネス書風自己啓発系書籍と比べれば

まあ、どっちもどっちかと思いますが

がしかし

山崎豊子の作品を読むと

コミックのみならず他の大多数の小説とは

何かが決定的に違う気持ちになります

 

作品の好き嫌いはあると思います

正直、僕も「沈ま太陽」は

理性的には受け入れられるものの

感情的には、何かが違う…気がしたので

でも

何だろう、寝ながら読むのが失礼な感じ?

ちゃんと座って読まないといけない気がしてしまうのです

読みながら

体の中に筋を一本差し込まれるんです

それも無理矢理に

そして

楽な体勢ではなく

本来の姿勢にギュッと引き戻される感じ

だから

読んでいて嫌いな気持ちにもなるのでしょう

でも、この気持ちは

人として大切にすべきですよね

 

で、本作も

好き嫌いが、かなり分かれる気がします

自衛隊という難しいテーマに

正面から取り組んでいます

それも潜水艦事故で民間人が死亡するという

かなりショッキングな

自衛隊にとって分の悪い状況からのスタート

そして

太平洋戦争という大きなテーマに

捕虜という 切り口で果敢に攻めていこうとしたところで

終了しています

ちゃんと恋愛物語も入っていますが

そこにも

山崎なりのメッセージがちゃんと盛り込まれています

日本人にとっての自衛隊とは、軍隊とは何か?

それを楽器奏者という立場からの視線で

我々に提示してくれます

上手い、上手すぎます

 

補足資料として

全体の構成案、シノプスは掲載されていますが

やはり

山崎の文章で読みたかった…です

 

特に自分の大好物である潜水艦に関する描写は

実にエキサイティングでした

冷静な表現の中に潜む熱さ

エンタテインメント作品における表現とは一味違う興奮

 

ありがとう、山崎豊子

 

 

  

    

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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