溢れ出る要素がラストに見事に収束する名作
「黒と青・上」(68/144)
「黒と青・下」(69/144)
1997年作品
イギリスの警察ものミステリ
もちろん、ハードボイルド要素もたっぷりの名作です
北海油田に絡む「事故」から物語はスタート
どうも納得がいかないことばかりの殺人事件である
同じくして
30年前の未解決の連続殺人事件と著しく似た殺人事件が勃発
なぜ、今頃?
油田との関連はあるのか、ないのか?
さらにさらに、主人公・リーバス警部はとっても面倒な状況にいる
上司と違法捜査で捕まえた犯人が
刑務所で自殺しており
その上司も自殺してしまうという…
これは、アウトでしょ、と追い詰められる
そして、その状況から逃げたいがために、かのように
捜査にのめり込んでいく…
殺人事件と、自分の事件が交錯しつつ物語は進む
小説だから、当然、結末は来るのだが
どんな結末が来るのか、全く予想もできない
連続殺人事件も
どうやら30年前の逃げている殺人犯と
今の模倣犯(と思われる)が
両方、登場しているような、しないような
どちらからは全くの偽物では?
な〜んて深読みを読者にさせつつ
クライマックスに
かなり分厚いので
翻訳物初心者には厳しいかと思いますが
読後の充実感は、マックステンション、保証します
(20151021-20161020.166/144)
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)