ミステリは時代を超える
「湖底のまつり」(71/144)
今更ながら、泡坂、初読かも
1978年作品なんですね
僕が小学五年生のころと考えると
なかなか、ですね
昭和な日本ががっちりと書かれています
そして完璧なミステリ
幻想的な、どこか神秘的でオカルト衣をまといつつ
骨格は非常にロジカル
このミスリードは
引っ掛かって気持ち良しです
この時代で、この叙述の仕掛けは大技だったでしょう
ま、今でも、十分衝撃的です
後から読めば
ちゃんとリードしてくれるピースが配置されているし
実にしっかりしてます
命を救ってくれた人は一ヶ月前に死んでいた
そんな無理難題が
ラストは綺麗に解きほぐされていく
ダムに沈む村の
ものすごく日本的な風景も
このトリックの大きな要素であるし
いや、これ、計算されてますね
時代を超えた名作です
思う存分、だまされてください
(20151021-20161020.166/144)
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)