悪女年代記
「永遠に残るは 上 ―クリフトン年代記 第7部―」(7/144)
「永遠に残るは 下 ―クリフトン年代記 第7部―」(8/144)
ついに終わってしまいました
この結末、やっぱアーチャーでした
あっけない、実にあっさりとした終焉
並みの作家じゃ許されない幕引きだと思います
そして「影の主人公」、否、「主人公」かな、悪女・ヴァージニア
天晴れでした
一部を読み始めたのは2013年5月でした
二部が一番無茶苦茶な展開だったのではないでしょうか
三部ではめでたく結婚
四部での「死」はアーチャー節炸裂!
五部をスパイ小説に仕立て上げるあざとさも好きです
六部で悪女を叩きのめすのですが・・・
で最後
全てを良い方向に持っていかないことは分かってます
常套手段
じゃ、何がバッドエンドなのか
どこを不幸にして終わらせるのかがポイントな訳ですが
まさか。彼女に「病気」を差し込むとは
その分、ヴァージニアが冴えます
彼女を殺さないし
完膚なきまでに叩きのめされた状態を書かずままに
この物語を完結させたところに
惹かれますね
彼女のラストシーン、美しかったです
ま、ラストのスピーチシーンは流石でした
色々と問題のある超長編でしたが
ここで、全ての帳尻をあわせてしまう
読者を「諦めさせて」くれる剛腕っぷりは凄いです
これでこそ、超ベストセラー作家!
(20161021-20171020.162/144)
(20151021-20161020.166/144)
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)