こういう関係ならば、犬でもいいよ
「その犬の歩むところ」(33/144)
犬には
人間と対等な立場でいてほしい
だから「飼う」とかいう言葉は嫌だ
この作品の中の犬は
素敵だ
犬の名前はギヴ
物語は犬目線ではない
陳腐な犬の感情表現もほとんど無い
そう
犬の気持ちが分かるなんて傲慢すぎる
登場する人間たちのギヴへの対応もクールだ
愛玩動物ではなく
隣にいる生き物がたまたま犬であったという感じ
クールだけど
その分、愛が詰まっている
登場する人間たちも
どちらかといえば不幸な人たちばかりだ
その不幸な人間たちに
ギヴはフラットな感覚で向き合う
何の偏見もなく
だから人間の方も
心、穏やかになるのだろう
その描写が素晴しい
さすがだ
犬が苦手な僕でも
犬を好きになれる素晴しい物語です
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