このミスリード、心地よし
「雪冤」(36/144)
実は
非常~によくある結末なんだけど、これが
この経過を経て
まさか、こんな当たり前の「事実」だったなんて
これだからミステリは面白い
同じ事象でも主体を変えれば物語は一変するし
本作品のように
言われれば、その通りの「事実」なのに
作者、大門が
その事実に読者が気が付かないように、気が付かないように
でも、その証はそっとそっと残しつつ
慎重に慎重に、物語を進めるテクニック
最高です
息子の死刑判決の「冤罪」を晴らすため
生涯を捧げる、元弁護士の父
そんな父のもとに
真犯人を名乗る人物から
5000万円をもらえるならば自供するとの連絡が…
犯人の家族だけではなく
被害者の家族も巻き込まれて
事件は二転三転
併行して読者も混乱していく
あれ、犯人じゃなかったの…え、じゃ、誰
どんでん返しとはちょっと違う
不思議なうねりの中、たどり着いた先は?
ミステリを読み込んでいる人でも
この
ミスリード、やられました、と思うのでは
秀作!間違いない
(20161021-20171020.162/144)
(20151021-20161020.166/144)
(20141021-20151020.165/144)
(20131021-20141020.164/144)
(20121021-20131020.161/144)
(20111021-20121020.166/144)
(20101021-20111020.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)