趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

東野圭吾

中央区に住んで本当に良かった

「祈りの幕が下りる時」(157/144) 加賀シリーズ ある意味クライマックス そして、数々の橋 柳橋、浅草橋、左衛門橋 常盤橋、一石橋、西河岸橋、日本橋、江戸橋、鎧橋、茅場橋、湊橋、豊海橋 川、運河、水、これが東京 嬉しくなって 読み終わった次の日に 全…

人物設定の妙

「夢幻花」(94/144) ミステリとしては 王道でしょ 二つの線が交わる時 何かが起こる…的な展開です もちろん、東野なので 安心して、読めるし ちゃんとどんでん返しもあります 何が事件か 誰がメインか 不明なまま 物語は動き出します 自殺、殺人 それぞれ、…

仕事の掟

「マスカレード・ホテル」(54/144) 警察サスペンスミステリ 連続殺人事件 次のターゲットは都内一流シティホテル 五里霧中の捜査状況の中 ホテルに潜入する警察官 ホテルマンに偽装して不測の事態に備える主人公・新田 警察官であることがばれてしまっては …

馬鹿と鋏と科学は使い様

「禁断の魔術 ガリレオ8」(52/144) ガリレオ、8です 本作品は小編3、中編1という構成 タイトルの通り そこに手を出して良いのだろうか…… 営業に科学 復活に科学 策略に科学 復讐に科学 様々なカタチで科学が使われます その結果、何を生みだすのでしょう…

ガリレオ、らしいね

「虚像の道化師 ガリレオ7」(51/144) ガリレオ、第七弾 短編、4つ このくらいの「軽さ」が本来のガリレオっぽくて 科学トリックが主役 最初の二作品は科学マシーンが登場! 人の心の闇を実現してしまうテクノロジー テクノロジーが悪いのではない その使い…

方程式は、いつかは解ける、きっと解ける

「真夏の方程式」(51/144) ガリレオ、第六弾 今回の主人公は小学5年生の恭平君 夏休み おじさんの家、海辺の旅館で起こった事件 事件の当事者は なんと元捜査一課の敏腕刑事だった 現場の海辺の町では湯川が 過去が眠る東京では草薙と内海が 事件の真相に一…

その翼は、折れていないかい?

「麒麟の翼」(49/144) 神田で飲んだくれると 気候が良い時は のんびり歩いて帰ります その時は、必ず、この麒麟の前を通ります 24時過ぎのお江戸・日本橋は ホント、人気が無くて、気持ちが良いです、ほぼ独占状態 もちろん麒麟クンともマンツーマン そんな…

人形町から、一気読み

「新参者」(48/144) 人形町で4年間働いてました 甘酒横丁、通勤路でした で、明け方まで、一気に読みました 文字が映像に変化し 映像が実感に昇華する この快感 いや〜、たまりません ドラマ化された超メジャー作品 東野の中でも好きなジャンルです ミステリ…

管理するか、管理されるか、それとも

「プラチナデータ」(128/144) 久しぶりの東野モノ 今回はけっこう王道な事件解決警察小説 人、殺される それも連続 事件の意外な関連性が見つかる 犯人を追う 逃げる 追跡する 真相がわかる で、解決しない ここがポイント まあ、一応解決するんだけど あく…

これが本当に書きたいことなんでしょ!?

「歪笑小説」(86/144) 東野圭吾にしか書けない作品。 彼だからこそ、 このシニカルな笑いの奥に潜むとてつもないリアルが輝く。 とてつもなく輝く。 作家の「真実」。 出版業界の「事実」。 小説という得体のしれないものを取り巻く「実態」。 本を、読書を…

圧倒的なトリックに・・・

「聖女の救済」(79/144) 湯川「ガリレオ」シリーズ。 探偵ガリレオ 予知夢 容疑者xの献身 ガリレオの苦悩 そして、 この作品です。 こんなトリック、読んだことない。 もう、なんというか、 この解決を読んだ時、深い感動を覚えました。 感動です。 トリッ…

誤解される天才

「ガリレオの苦悩」(154/144) 湯川学シリーズ、第四弾。 短編、5つ。 あの「容疑者X」から、時は経つ。 Xの余韻が「苦悩」というタイトルに現われています。 人は何かしらの苦悩と共に生きています。 苦悩から生じる犯罪のを解き明かす湯川も、 その行為自…

やっぱり、好きだ

「流星の絆」(114/144) 東野圭吾! うまいよ。 この「白夜行」テイストの作品、 書かせたら、間違いなく天下一品だね。 相当汚れてるんだけど真の根はピュア、な世界観をここまで上手に書かれたら、 もう、読者は、イチコロでしょ。 後半300ページ、一気読み…

死ぬまでに一度はスノボ、しようか

「白銀ジャック」(32/144) 巧いね。 東野圭吾、まとめるね。 これまでも「スキーもの」は何作品かあるけど、 今回は「スキー場」ものとは。 簡単にいえば、 スキー場を脅迫して「身代金」を強奪する犯人と、 スキー場スタッフとの「戦い」です。 そのシンプ…

設定の妙

「カッコウの卵は誰のもの」(102/122) 東野圭吾のスポーツもの。 ウィンタースポーツが好きなのかなぁ。 本作品はスキーです。 で、遺伝子とスポーツの関係というテーマから、 親子の関係ミステリが展開されます。 妻の自殺の原因追求から明らかになる、 娘…

素直に泣ける

「使命と魂のリミット」(95/122) 東野圭吾に求めるものが、 あまりにも大きすぎるのかもしれない。 病院・医療サスペンス。 医療ミスを公開せよ、との脅迫状。 その病院は、実に真摯な病院なので、正直、思い当たる節がない。 犯人の狙いは? その病院に働く…

1989年のミステリ

「ブルータスの心臓」(53/122) 20年前、覚えてますか? メールも携帯電話もなかった頃のお話です。 東野圭吾とかの「一昔」前の作品は、 当時の雰囲気が伝わってきて楽しいです。 三人で一人を殺す。 あ、別に三人で同じ場所で殺すってわけじゃありません。…

ルールを決める恐怖

「パラドックス13」(2/122) 東野圭吾らしいSFですね。 まさに東京壊滅サバイバル。 世界から「生物」が消えた。 だが、ごく僅かな人間達が「生き残った」。 彼らは東京を彷徨う。 荒天の極みを尽くす都市。 自然の前にガンガン崩壊していく東京を生き抜く。…

東野よ、なぜに、こんなに悲しみを書くのだ

「赤い指」(130/122) 家族の崩壊。 こんなに悲しいことはありません。 本作品も、 徹底的に、そして圧倒的に悲しく切ない家族を描き出します。 でも、 その裏側には、 悲しみを乗り越えた家族もいます。 本作品を読みながら、 自分は、 なんて幸せな家族と…

ずるい、うまい、ヤバい。

「名探偵の呪縛」(99/122) 東野圭吾の「自虐」シリーズ。 この「名探偵」は、本当に一筋縄ではいきません。 紙面上で展開される名探偵の謎解きを、 楽しんでしまって、良いのだろうか? この「楽しみ」を否定することを東野は求めているのではないだろうか…

ほほうぅ、切れるね。

「鳥人計画」(56/122) 1989年、東野圭吾、前期の作品。 テーマはスキーのジャンプ競技。 鳥人って、まさしく飛ぶ人の事。 で、途中で犯人をあっさりとバラしての展開。 はは〜ん、東野、今回はこういうアプローチか、 とか思って読んでいると、 なんか不思…

復讐、しますか?

「さまよう刃」(101/122) レイプ殺人された娘の「復讐」をする父の物語。 殺したのは、未成年の最低な男二人。 人間のくず。 そのくずに引きずられる、弱くてダメな男。 こんな奴ら、死刑、当然。 でも、未成年だから、少年法だから、入っても3年??? 世…

黒と白、どちらがお好き?

「黒笑小説」(70/122) 人の不幸は蜜の味。 ブラックな笑いは強いです。 東野圭吾の手によるブラック短編集。 前半は、とある作家の悲哀を皮肉たっぷりに描いた、 本格的(?)小説家短編小説が連続して登場。 作家先生と出版社編集者のやりとりをコミカルに…

一億三千万のジレンマ

「天空の蜂」(102/122) 東野圭吾としては珍しい国家テロもの。 物凄いエンタテインメント小説。 高速多重展開ストーリーは、 一歩間違えば、ただの急展開物語になってしまうけど、 彼は違う。力がある。質が違う。 濃密な時の経過、10時間を一気読みで堪能…

止まったら幸せは逃げていく…のか?

「幻夜」(65/122) 幸せって、何なんでしょうか? 人それぞれ、答えは違って当然です。 でも、この作品の主人公、新海さんにとっての幸せは… 確かに、幸せと感じる気持ちはわかるけど、 あまりにも、あまりにも哀しすぎる。 ジェットコースター小説とでもい…

絶望的でも、いいじゃない。

「手紙」(22/122) やっと読めた。 年内ギリギリ間に合った。 で、改めて、年の瀬に読んで良かった。 この、自分の生活が静かになる年末に、心、痛く、そして強くなれた。 強盗殺人犯の弟と、どうつきあっていくか? シンプルな話だけど、、、 もちろん、兄…

東野圭吾、ですね

「殺人の門」(114/108) いやー、また東野圭吾ですよ。 もう完敗です。 読み始めた頃の予想を完全に覆され、そして、このラスト。 そんな、殺人、ありなの。。。。。。。。 最初は、どんどん人を殺してしまう主人公の物語かと思い、 いつ殺人癖が始まるのか…

ウソ、つけますか?

「レイクサイド」(59/108) 東野圭吾という人は、なんて多才なんでしょうか!! ウソをつく事って、正直、ありますよね。 その時の自分の感情、気持ちって、なんなんでしょうか? 人は本来、正直でありたい訳でありまして、 それを覆すには、それ相当の理由が…

一気読み、必然。東野圭吾。

「容疑者Xの献身」(47/108) 泣いちゃいました。 久しぶりに、本読んで。 東野圭吾に感謝。 ありがとうございました。 ※はてな年間100冊読書クラブ ※妄想キャスティング http://mixi.jp/view_community.pl?id=424676 容疑者Xの献身作者: 東野圭吾出版社/メー…

東野圭吾完読計画、始めようかと・・・

「11文字の殺人」(4/108)東野圭吾としては、、、ちょっと物足りないかなあ。 もう少し、というか。 もちろん、作品の完成度としては高いのですが、 東野作品ってことで、 あと何か、わずかな意外性を求めてしまうのです。やっぱ、読んだ中では「白夜行」かな…