趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

辻村の高校生と米澤の高校生の違いは?

「名前探しの放課後・上」(9/144)
 
 
辻村深月、ひさしぶりです。
で、高校生、ど真ん中。
学園ミステリ系。
いきなりのタイムスリップで高校一年生の秋から冬にかけての物語が、
静かに静かに、動き始めます。
 
今から三カ月もしないうちに、
クリスマスイヴに、
同級生の誰かが自殺する。
タイムトリッパー(?)である「いつか」君の衝撃の予言告白。
その告白を、
それぞれの思いで受けとめるクラスメイト達。
そして、各自の思惑は異なれど、
目的はひとつ、自殺阻止。
上巻は、自殺者候補(?)への、とりあえずの対応策がはじまったところで終了。
さて、辻村は、この先、どこに僕を導いてくれるのか。
下巻、超、楽しみ。
 
 
で、米澤穂信の高校モノと類似している、と思うけれど、
なんていうのかな、根は完全に真逆かもしれない。
辻村の高校生活は、いつでも外向きだけど、
米澤の高校生活は、最終的には内向きな気がする。
 
辻村の場合は、嬉しくても、楽しくても、悲しくても、辛くても、
最後は、次の、外に、別次元に、踏み出すことによって、
解決策を見つけていくんだと思う。 
米澤は、問題の本質に立ち戻って、
最終的に、現状を突破していく感じ。
 
ま、どちらとも、
高校生の特権であるからして、
ジジイは二人の作品に、とてつもなく惹かれるんだけどね。
それにしても、あ〜、あ〜、あ〜、
高校一年生に戻りたい。。。
もう一度、もう一度、もう一度、、、
 
  
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

名前探しの放課後(上) (講談社文庫)

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