趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

まほかるクオリティとは?

「九月が永遠に続けば」(31/144) 
 
 
さて、まほかるの一番の話題作です。
デビュー作なんですね。
僕の2011年最後の読書作品となりました。
 
で、何?
癒しでもなく、社会性でもなく、エログロでもなく。
確かにミステリの様式ではあるものの、
最後に在る姿にたどり着いたものの、
読後の衝撃感を受け止めつつ、
この不思議な気持ち。
 
主人公・佐知子の息子が、ある日、突然、失踪します。
家出?誘拐?事件に巻き込まれた?
その方向で話が進むと思いきや、
佐知子の離婚した夫、今の妻、その子供。
更に、その子供と付き合っていた男。
え、何、ドロドロ恋愛もの?
でもないんです。
男が死にます。
電車のホームから突き落とされて。
何、これ、連続殺人なの?
じゃ〜ないんです。
でも、読んでいて、裏切られた感じはしないんです。
この独特の雰囲気が「まほかる」流なのでしょうか?
まだ、二作品目なので、よくわかりませんが、
何か途轍もない文章を読ましてもらったのは間違いないでしょう。
 
本作品、切り取り方によっては、
本当に暗く、悲惨な物語なのですが、
決して、それだけじゃないんです。 
親子とか、兄弟とか、友達とか、恋人とか、
そういうセグメントを越えた先での、
人と人との物語なのでしょうか。
 
本好きな人は、必読かと思います。
まほかる、今更遅いのですが、要注意。 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

九月が永遠に続けば (新潮文庫)

九月が永遠に続けば (新潮文庫)

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