趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

女の憎悪は果てしなく

「ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。」(94/144)  
 
 
辻村深月は、本当に読むべき作家だと、
あらためて思いつつ、
本当に「背筋が凍る」作品だった。
やっぱ、女は怖いよ。
そして、理解不能だよ。
 
女同志のどうしていいのか分からなくなるような憎しみのキャッチボール。
いや、キャッチボールなんて可愛らしいもんじゃないね。
物語の本線は、
母を殺して失踪したと思われる幼馴染の女友達を追うライターの目線で進む。
失踪先の手掛かりを求め、
山梨県の地元の女友だちや各関係者にヒアリングを行うライター。
その中で、
何の希望もない地方都市で生きている、
というか、何の希望もない女として生きている、
更に言うならば、希望を持つことを徐々に徐々に忘れるためだけに生きている
人物の姿が
他者の静かなる憎悪と共に語られる。
 
これ、男が読むのと、女が読むのでは、
全く違うんでしょうね。
で、
多分、
女性に、
この作品の感想を聞いても、
きっと、
本当の感想を言ってくれないんでしょうね。
   
で、敢えて言おう。
男は読むべき。
俗に言う「女の友情」の真の姿が、これかもしれない。
 
女が読むと
女に生まれて良かった・・・と思い。
男が読むと
女に生まれなくて良かった〜と思う。
 
そんな感じかな。
どうでしょうか?
読んだ方の感想を聞きたいです。
 
辻村クオリティ、満喫。
素晴らしい読書をありがとう。 
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)

ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。 (講談社文庫)

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