あの頃の、こわいはなし
「ふちなしのかがみ」(130/144)
辻村
小学生を書く
それも、ホラーで
短編5つ
正確には小学生の話は3つ
でも、本筋は小学生だと思う
あの頃の、万能な感じ
それが一気にホラーに落ちていく感じ
この浮遊感、ヤバい
直木賞、当然でしょ
嬉しいです
解説の北山猛邦も言及しているように
完全なミステリの中に
潜むホラー
ホラーとは、自分を見失うこなんです、きっと
自分が分かっていれば
大体の恐怖は理性的に解決出来るのです
圧倒的に理解できなければ
それは、ただの「ありえない」ストーリー
僕のお気に入り、表題作「ふちなしのかがみ」
主人公の心の深い所に在ると思われる恐怖は
ギリギリのラインです
だから、ホラーです
更にミステリ要素が絡み合う
さすが、辻村クオリティ
それにしても
小学生の頃の
完全に無力にもかかわらず
圧倒的な力を信じていたピュアハート
このホラーで
再認識しました
もし、出来ることならば
あの頃の、、、、
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 辻村深月
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