趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

この嘘は深い、とても深い

夜行観覧車」(56/144) 
 
 
最初に
今、放映中のドラマとは
物語的には全く関係ありませんので
安心して、見たり、読んだり出来ると思います
 
で、この「仕掛け」は深いね
殺人に至るまでの些細な仕掛け
殺人の遠因となる家族の仕掛け
そして
殺人に決着をつけるための深く、聡明で、悲しく、逞しき仕掛け
 
まさか、こういう結末を持ってくるとは
やはり、湊、凄い
ハッピーエンドには程遠いものの
シリアスの中の、ほんの微かな淡い希望
この加減でミステリを書けるのは
もう湊しか居ない!
 
毎度おなじみのレトリックと非難する人もいるかもしれませんが
この書き方は、もう湊流
歴史小説ばかり書く作家がいても非難しないでしょ
それと一緒です
  
高橋家、遠藤家、小島家
それぞれの家族のかかえる問題
客観的にみれば、そこに大小はあるけど
中に入れば
小でも大だし
大でも無視すれば無になる
 
いや、それにしても、この幕の引き方、秀逸!
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

夜行観覧車 (双葉文庫)

夜行観覧車 (双葉文庫)

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