この嘘は深い、とても深い
「夜行観覧車」(56/144)
最初に
今、放映中のドラマとは
物語的には全く関係ありませんので
安心して、見たり、読んだり出来ると思います
で、この「仕掛け」は深いね
殺人に至るまでの些細な仕掛け
殺人の遠因となる家族の仕掛け
そして
殺人に決着をつけるための深く、聡明で、悲しく、逞しき仕掛け
まさか、こういう結末を持ってくるとは
やはり、湊、凄い
ハッピーエンドには程遠いものの
シリアスの中の、ほんの微かな淡い希望
この加減でミステリを書けるのは
もう湊しか居ない!
毎度おなじみのレトリックと非難する人もいるかもしれませんが
この書き方は、もう湊流
歴史小説ばかり書く作家がいても非難しないでしょ
それと一緒です
高橋家、遠藤家、小島家
それぞれの家族のかかえる問題
客観的にみれば、そこに大小はあるけど
中に入れば
小でも大だし
大でも無視すれば無になる
いや、それにしても、この幕の引き方、秀逸!
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 湊かなえ
- 出版社/メーカー: 双葉社
- 発売日: 2013/01/04
- メディア: 文庫
- クリック: 11回
- この商品を含むブログ (37件) を見る
(20111021-20121120.166/144)
(20101021-20101120.159/144)
(20091021-20101020.150/122)
(20081021-20091020.139/122)
(20071021-20081020.134/122)
(20061021-20071020.133/122)
(20051021-20061020.128/108)