趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

永遠の休息、とは

「主よ、永遠の休息を」(58/144) 
  
 
重い
読み応え、十分
色々と考えさせられる結末、堪能
読んで、損はありません!
 
で、以下、ネタバレ
 
その前に一言
前半、物語を支配する「軽さ」が、ラスト、効きます 

 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

 
 
 
 
 
永遠の休息とは
当たり前だけど「死」のことだったんですね
そうですよね
ヒロイン、桐江は死を選ぶんですね
やっと、休めるんですよね
 
皆が皆
自分の背負った罪を償えるわけではありません
その罪を無視する人もいるだろうし
その罪に潰される人もいるのでしょう
 
普通の作品だったら
桐江は間一髪で助かり、息を吹き返し
家族、愛する人に支えられて
ほんの小さな再生への一歩を踏み出す……とかなるのでしょう
が、しかし
誉田は、我々に突き付けるのです
主人公の通信社につとめる鶴田を通して
 
罪の問題と共に
罪を伝える報道に関する問題も
最後にさりげな
且つ超ヘビーに提示しています
 
改めて、前半の物語を支配する「軽さ」が 
ラスト、効きますね
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

主よ、永遠の休息を (実業之日本社文庫)

主よ、永遠の休息を (実業之日本社文庫)

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