趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

平和ボケ

「テロリストの回廊・上」(30/144) 
「テロリストの回廊・下」(31/144) 
 
 
こんなのハリウッド映画並みの絵空事だよ……
と思えない
この、お正月の日本と
同じ地球上で起こっている悲惨な事件
クランシーなんで
政治的信条の偏りは織り込み済で読んだものの
まさに、今、そこにある危機
と思った方がしっくり来る

本作品は
中東のゲリラと
中南米の麻薬カルテルが
手に手を取り合って、とまでは行きませんが
とにかく北米にアタックしてくる
それに対して
攻撃的ディフェンス、否、攻撃は最大の防御也的ディフェンスで挑む
主人公・CIA軍補助工作員ムーア
彼はCIA、FBI、ATF、DEAが「夢のような」チームワークを発揮するJTFの一員
実は、そのチームワークが本作品の最大のファンタジーなのですが
とりあえず、クランシー・ドリームなんで
そこは温かい目で見つめつつ
とにかくに、様々な利害を乗り越えて集まったチームが
メキシコ最大の麻薬カルテルに罠を仕掛けるのだが……
 
で、本作品、とにかく人が死ぬ、人を殺す
悪には死を
法はいいよ、とりあえず死を
クランシーの物凄いメッセージがある
で、実は、今回は味方も死ぬ
善にも死がある
善は生き残るなんて甘い甘い
死は善悪関係なく落ちてくるんだと断言する
 
平和とは何か
平和が訪れる時代は来るのだろうか
うーむ
 
 
 
そして、トム・クランシー氏のご冥福をお祈りします
僕を読書の世界に引きずり込んでくれた3人の中の一人です
今から25年以上前に遡ります
何気なく古本屋で手に取った一冊
それが「レッドオクトーバーを追え」でした
 
中学生、アガサに出会い
大学生、クランシーに触れて
社会人、宮部を知った 
この3人の作品がなければ
ここまで読書を好きになっていなかったかと
 
ありがとうクランシー
僕の人生を
こんなに楽しくしてくれて、ありがとう
  
 
 
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

テロリストの回廊(上) (新潮文庫)

テロリストの回廊(上) (新潮文庫)

テロリストの回廊(下) (新潮文庫)

テロリストの回廊(下) (新潮文庫)

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