趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

日常な異常

「穴」(142/144)    

 

凄い力

グイグイ引き摺り込まれた…この穴に

で、芥川賞です

 

夫の転勤をきかっけに

夫の実家の向かい側の家に引越して

同時に専業主婦化した主人公

その女が体験する

ひと夏の物語

 

話の構造だけを取り出すと

まあ、よくある話なんですが

この作品の凄いところは

よくある話なのに

何か特別なオーラをまとっていることではないでしょうか

 

穴に落ちる…

 

え?

え?

 

近所のオバサンに夫の兄

コンビニに群れる子供たち

異常な日常が拡がる

 

そもそも、日常こそが異常なのかも

何の変哲もないなんて

…異常でしょ

毎日毎日同じことの繰り返しなんて

…変でしょ

 

でも

無理して

変わったことばかり起こしたところで

何の意味も無いし

 

そんな不思議な気持ちにされるのですが

最後の一文を読んだ時

一気に

今に、現実に、ここにいる自分に気付く

 

凄い

文字の力を全身全霊で感じました

感動です

 

 

    

 

もう一つの趣味は「ランニング」ですから

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