趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

反省しました。これから気をつけます。

「闇に香る嘘」(4/144)   

 

一級のミステリだと思います

でも

ミステリの要素以上に

失明した主人公、目の見えない、盲目の人の

生活の描写に

ちょっとショックを受けました

はじめて

盲目の世界に触れました

こういう努力をしているのか…

想像を絶してました

いや

街中でお見かけしたら

今後は、もう少し、配慮しなくてはいけないと思いました

以後、気をつけます

 

盲目の設定を

真正面から受け止めているミステリです

逃げがないので

微妙な気持ちにならずに読み進めることが出来ます

 

テーマは中国残留孤児

主人公と母は満州から帰ることができたものの

兄は逃避行の中で逸れてしまい

その後、中国残留孤児となって戻ってきました

 

その兄、本当の兄なのか?

孫娘の腎臓移植をきかっけに

疑惑が生じます

目が見えないがゆえの苦悩…

もし、そうならば、なぜ?どうして?

 

兄の正体を「暴く」ために

行動を開始するものの

盲目なだけに制限はあるし、思うようにはいかないし…

 

ミステリの仕掛けはすごいです

この「真実」は

あー、こーきたかー、と唸ること必至です

でも

それ以上に

盲目の世界や中国残留孤児の問題の方に心奪われます

いや、現実は、キツイです

世の中には、まだまだ解決しなくてはいけない問題が

本当にたくさんあるのです

 

ただのミステリではありません

でも社会派ミステリでもありません

王道ミステリ、お楽しみくださいませ

 

 

  

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もう一つの趣味は「ランニング」ですから

はてな年間100冊読書クラブ

 

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