趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

気持ちが良い

「シャドウ」(131/122)
 
 
このスッキリした読後感。
ミステリとしての気持ち良さ。
これが道尾クオリティ。
本当に、読書して良かったと思う。
 
ある母親の癌による死から始まる日常。
が、しかし、
突然訪れる、別のある母の飛び降り自殺。
 
二人の母の子どもは男の子と女の子。
二人の母の夫は?
不倫なのか?近親相姦なのか?サイコパスなのか?
それともただの「勘違い」なのか?
いや、まさかの「夢おち」?
登場人物に精神科の医師を紛れ込ませる、
実に見事な設定が読者を惑わせる。
そこが上手い。
道尾秀介、ヤバい。
 
あまりにも多くの伏線が、
その中には読んでいる時は伏線だと気が付かなかったモノも含まれますが、
最後に、
見事に収束していく様は、
感動的としか言いようがありません。
 
でも、みなさん。
本作品、ただのミステリではありませんよ。
とにかく、読んでみて、
感じてください。
 
 
はてな年間100冊読書クラブ(2007-2008.134/122)(2006-2007.133/122)(2005-2006.128/108)
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから

シャドウ (創元推理文庫)

シャドウ (創元推理文庫)