2016-12-01から1ヶ月間の記事一覧
「総理の夫」(30/144) 最初に この作品を ファンタジーと呼ぶことが出来なくなる世の中を 僕は、各論反対総論OKで支持します で、日本についに女性総理大臣が それも最年少 そんなファンタジーを 総理の夫が語る素敵なフィクションです これがファンタジーた…
「海と月の迷路・上」(28/144) 「海と月の迷路・下」(29/144) 舞台は長崎の軍艦島、でしょう 時代は昭和30年代、島の最盛期の話です 5000人が密集する島は 一つの不思議な生き物のように 独自の生態系を作っています 不要な摩擦を引き起こさないように 不思…
「高い城の男」(27/144) もしも 第二次世界大戦で 日独伊が勝利していたら… 1960年代に発表されたSFの名作です 作品の中の世界では 「もし米英が戦争に勝っていたら」作品 がヒットしているという設定の妙 現実を720度ひっくり返す なかなかこの作品の世界に…
「依頼人は死んだ」(26/144) 葉村晶シリーズの二作目 前に四作目を読み衝撃を受け 五作目が評判なので これを機に全て読もうとして 短編集です 事件の背景にある状況が 悲しいというか、切ないというか、やりきれないというか 人間の悪い部分を 白日のもとに…
「キウイγは時計仕掛け」(25/144) 森のGシリーズ これで9作目 これだけ読んでも意味がありません Φは壊れたねΘは遊んでくれたよτになるまで待ってεに誓ってλに歯がないηなのに夢のよう目薬αで殺菌しますジグβは神ですか そして、本作キウイγは時計仕掛け 本…
「体育館の殺人」(24/144) 本格ミステリなので 無理やりな状況とか 強引なキャラクター設定とかでも 良いのです ま、主人公名探偵のヲタクなフレーズは ちょっと邪魔でしたけど(笑) とある放課後 高校の体育館で殺人が 状況は、よくよく考えると密室 様々…
「だから荒野」(23/144) 簡単に言ってしまえば 壊れた家族の物語 自分の誕生日を旦那と長男に「侮辱」された母が 車で突然家出する話です ドラマ化されていたとは知りませんでした 両親と長男、次男の四人家族 まあ、全員、平凡だし それぞれ悪い部分を持っ…
「シャドウ・ストーカー 上」(21/144) 「シャドウ・ストーカー 下」(22/144) 前のブログと正反対のことを言っています(笑) ディーヴァーの用意した結末に 読者は、酔いしれることでしょう さすが、キング・オブ・大どんでん返し! 若手のカントリー女性歌…
「首折り男のための協奏曲」(20/144) 七つの短編 で、注意 その七つの短編が複雑に絡み合い 最後に全ての関係性が解き明かされて 大きな一枚の絵になる って物語じゃありませんから!!! そういう作品が読みたい方は避けたほうがいいです でも、全く関係な…
「神様が降りてくる」(19/144) 白川道、最後の作品 ご冥福をお祈りします 沖縄を舞台にしたクライム・ミステリです 自分の実の父を「追いかける」女性と その彼女に付き添う作家の物語 以下、ネタバレです ま、これだけで、そういう話か想像つくかもしれませ…
「X`mas Stories」(18/144) キラ星のごとき作家たち とはいえ あさのあつこ、白河三兎は初読でした ビックリ クリスマスの短編集 伊坂は既読でした 同一素材だと 各作家の「味」が引き立ちますよね 得意技を繰り出してくるので どれが一番か… うーん 悩まし…
「傷だらけのカミーユ」(17/144) イレーヌ、アレックス、そしてカミーユ この邦題は好きです ある箇所から 全く物語の結末に望む「思い」がガラリと切り替わる この読書体験 どんでん返しとは一味違ったカタルシス 是非! でも、出来れば、イレーヌとアレッ…
「警察署長・上」(15/144) 「警察署長・下」(16/144) 1982年作品 日本では1987年に発表された警察小説の名作 1919年から第二次世界大戦を乗り越えて1960年代まで続く合衆国の歴史を 生活者目線でリアルに描いているような気がします 警察小説というよりは 警…
「貴族探偵対女探偵」(14/144) ふざけているのか 真面目なのか いや、やはりふざけているのか 惑わされながら 実にソリッドな王道の謎解きミステリを堪能する 短編が5つ ま、全ては最後の話のネタ振りなんですがね 基本的には 偶然、事件に遭遇する女探偵 …
「ハリー・ポッターと呪いの子」(13/144) ハリー・ポッターを 1から7まで 全て読んだ(観たじゃないよ)人へのプレゼントでした 脚本形式だったので 読むのを躊躇していたのですが 友人のハリー好きに 「2時間で読めるから、読んで!そして、語り合おう!…
「デボラ、眠っているのか?」(12/144) 今更気がつくなんて なんて鈍感なんだろう、と思いましたが 仕方がありません それが 今の私のスペックなのですから Fからつながる森作品は 結局 生命とは何か ということを問い続けているだけなのですね Wシリーズ第…