趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2016-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ああ、ミステリが好きだ

「黒いトランク」(151/144) 実は鮎川初読です ミステリファンとしては怠慢でした やはり、名作は名作ですね それにしても ミステリは 技術の進歩、主に通信手段と移動手段と情報収集手段によって 世界が拡がったかもしれないけれど その分、密度は薄くなった…

何度でも、同じ言葉を叫ぶよ

「憎悪のパレード〜池袋ウエストゲートパーク11」(150/144) ブクロ、サイコー 以上 ほんと、以上 これ以上、書くことないんだけど でも、出来るだけ多くの人に ブクロに行って欲しいから 少しだけ とりあえず第二期IWGPの幕開け 脱法ドラッグ パチンコ依存症…

あは…こう来るのか

「ドミノ倒し」(149/144) やっぱ、貫井はやってくれますね 一種の王道パターン ちょっと間抜けなハードボイルド風私立探偵が ちょくちょくミスを重ねながらも 最後は 全てが収まるべきところに収まって 大円団… な〜んてことにはならないんだ やっぱり 貫井…

初読ショック

「こちらあみ子」(148/144) 打たれた… 今村夏子、初読 心がズキズキ痛む いや、痛いとは少し違うか なんだろう 死ぬほどかゆい…? とにかく あまり体験したことのない気持ちに導いてくれる3つの短編 どれもショックです 特にタイトル作 あみ子、もう可哀想…

生命とは、人間とは

「風は青海を渡るか?」(147/144) シリーズ第三弾 徐々に具体的になってきました そして シキの活躍も目立って参りました もう、我々は何年間、シキのことを追い続けているのだろうか 本作品的には200年近いのかな? 読書的には「F」から20年間 結局、シキな…

理性より感情が先行する

「オービタル・クラウド 上」(145/144) 「オービタル・クラウド 下」(146/144) ハードSF 舞台は2020年の宇宙 全く新しいタイプのロケットが 兵器として 人類に襲いかかる そのロケットの理論とか ハードSFだから 実に丹念に書き込まれています がしかし 文系…

逃げる決断、戦う判断

「世界地図の下書き」(144/144) 本年度のノルマ達成は 実に「勇気」の出る一冊でした そして 朝井リョウに 今後、もっと期待したくなる作品でもありました 世相を切らない、時代を反映しない、あまりキャッチーではない作品 もっと 書いてほしいな〜 訳あっ…

妄想が真実と融合する瞬間

「はなとゆめ」(143/144) 壮大な妄想に飲み込まれました そこに 清少納言はいるのでした 見たこともない 会ったことも話したこともない人のことを あたかも 自分がその人であるかのように書く… 嘘です ただに嘘、空想、思い込みです が、しかし 途中から、そ…

日常な異常

「穴」(142/144) 凄い力 グイグイ引き摺り込まれた…この穴に で、芥川賞です 夫の転勤をきかっけに 夫の実家の向かい側の家に引越して 同時に専業主婦化した主人公 その女が体験する ひと夏の物語 話の構造だけを取り出すと まあ、よくある話なんですが この…

次の辻村深月

「島はぼくらと」(141/144) 進化というよりは 拡大?拡散? 辻村が 次に描いたのは 現実を懐でしっかり受け止めた先に開けてくる とてつもなく明るく前向きな世界でした 瀬戸内海 小さな島の男女四人 高校は島には無く 毎日、フェリーで通学しなくてはならな…