趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2016-04-01から1ヶ月間の記事一覧

狂いそうな

「ウエハースの椅子」(85/144) この文書に 身を委ねていると 何だか 狂ってしまいそうな気持ちになってきて すごく怖くなってきました 別にストーリーが恐ろしいわけではありません なんだろう 話の切れ方というか切り替わり方というか 凄いんです 普通、人…

さてと、どう読む、これ

「雪月花黙示録」(84/144) これは 正直、難しい作品ですね どう解釈すれば良いのでしょうか? 恩田の「遊び」なのか? 僕はそう思って読んでました この遊びに付き合う なかなかですよ〜 美少年と その妹たちが 超強い!超かっこいい!超頭良い! もう、メチ…

このヒロイン、今後に期待

「代官山コールドケース」(83/144) あの荒木町の続編だったんですね 舞台は代官山へ 17年前の捜査は間違いだった? オウム事件の陰で スピード処理されていった殺人事件 真相を突き止めるべく 極秘裏に水戸部が動き出す そして 当時、その事件を担当していた…

この上品な造り

「ローラ・フェイとの最後の会話」(82/144) トマス・H・クックの書く作品の完成度の高さ ミステリなんだけど 普通の小説なんだよね 謎は解かれていくけれど 主役は、登場人物たちの心の葛藤 そう 心の動きを 優しく、時に残酷に描き切る これは翻訳の村松潔…

空気を殴る感じ

「怒り・上」(80/144) 「怒り・下」(81/144) 奇しくも本日 映画に関する情報が解禁されたというニュースを見た で 妻夫木、綾辻のキャスティングは非常に良いと思ったけど この作品を このまま映像化した場合は 映画というパッケージにおいては疑問が残るし …

違和感の正体は…

「世界から猫が消えたなら」(79/144) 読了後 著者があのヒットメイカーの 川村元気プロデューサーと知り 合点がいきました 脚本なんですよ この作品 そう思って読んだならば 全く違った世界が見えただろうな~って思いました タイトルからして けっこう難し…

やっぱ、スパイはこうでなくちゃ

「オータム・タイガー」(78/144) 1981年の作品です 東西ドイツの壁があって 米ソ(露じゃないですよ!)で戦っていた時代に 書かれた作品です やっぱ、この緊張感ですよ、スパイは 一見シンプルな社会構造の中で うごめくスパイたち 敵が明確なだけに裏切り…

車、持ってて、良かった、と、初めて心の底から思った

「ガソリン生活」(77/144) 車が人間のように思考し 車同士が人間と同じように 感情を持ちつつコミュニケーションする世界を描いた 伊坂のファンタジー・ミステリ この世は 人間社会と車社会の二重構造 決して交わることはないけれど それぞれが 相手に対して…

本当に偉い人の仕事

「宰領」(76/144) やっぱ、このシリーズは好きだ キャリアが上司の仕事をして 下っ端が部下としての仕事をする 指揮系統の上での上流から下流という流れは必須だが 仕事、業務では上下関係はいらない 職業に貴賎なしとは良く言ったものだ まさにそれ 自分の…

16世紀後半ってエキサイティング

「海賊女王・上」(74/144) 「海賊女王・下」(75/144) ま、何がエキサイティングかって 皆川博子の筆力が 圧倒的にエキサイティングなことに間違いはないでしょうが… 文庫1,200頁の重み そこに在る16世紀のイングランドとアイルランドの歴史 そして、凄い女、…