趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2010-11-01から1ヶ月間の記事一覧

直球スパイ小説!

「沈底魚」(17/144) いや〜、久しぶりに、剛速球、ど真ん中のスパイもの。 堪能させていただきました。 場所は日本。 舞台は公安。 相手は中国。 国会議員を巻き込むスパイ・スキャンダル。 コードネーム「マクベス」。 与党vs察庁。 赤坂の関与も? 麻布と…

先を読む、という能力

「6時間後に君は死ぬ」(16/144) あの「グレイヴディッガー」の、 高野和明の、 予知能力モノ。 連作ミステリです。最初の作品。 とある女性が6時間後に死ぬことが見えた。 予知能力者は、 その女性の運命を変えようと奔走する。 そして最後の作品。 予知能力…

飛行機は飛ぶ

「霧のソレア」(15/144) 基本軸は旅客機テロものなんですが、 そこにCIAの謀略も絡んできて、 USエアフォースと空自とのドックファイトも楽しめて。 飛行機の魅力が満載、てんこ盛り! LAからナリタに向かうジャンボ機内で、 爆弾が爆発した。 ギリギリ飛べ…

防御する、自分の中で

「ルームメイト」(14/144) 以下、全てネタバレです。 文庫のオビのコメントで、 〜ミエミエな展開だなあと、思っていたら、 意外な方向に話は進んで、 いやあ まんまと騙されました〜 その通りなんだよなぁ。 ミエミエなんだよなぁ。 そこの仕掛けなんだよな…

久しぶりの番外編:ああ、もう終わるんだと思うと、、、

「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part1」 今朝、というか昨晩深夜、見てきました。 早く見たいんだけど、この金土日と時間の余裕なかったんで、 まいっか、と思い新宿で。 で、見て正解なり。 ストーリーの結末は知っているし、 今回はあくまでも「死の秘宝」…

スパイもの。やっぱ、いいね!

「ぼくを忘れたスパイ・上」(12/144) 「ぼくを忘れたスパイ・下」(13/144) 僕の読書の原点の一つは「海外スパイもの」です。 ちなみにもう二つあって、それは「アガサ・クリスティー」と「火車」です。 で、とにかく、海外スパイものは、 日本で文庫化されて…

スマート、だね

「人柱はミイラと出会う」(11/144) 所謂、「9マイル」的ミステリ?(って言わないかww) 安楽椅子探偵小説の系譜かなあ。 石持浅海の切れ味冴えまくりの短編連作集。 日本の風習がミステリにつながるという趣向。 その設定が美しすぎる。 洗練されている。 …

えっ、

「名前探しの放課後・下」(10/144) 凄い。 なんだ、このミステリ。 超弩級青春小説であることは間違いない。 ホントに水泳のシーンとか、 涙が出てくる。 高校生という時代をこれほどまでに鮮やかに、輝いて書かれたひにゃあ、 二の句が接げません。 で、も…

辻村の高校生と米澤の高校生の違いは?

「名前探しの放課後・上」(9/144) 辻村深月、ひさしぶりです。 で、高校生、ど真ん中。 学園ミステリ系。 いきなりのタイムスリップで高校一年生の秋から冬にかけての物語が、 静かに静かに、動き始めます。 今から三カ月もしないうちに、 クリスマスイヴに…

サイコパス

「贄の夜会・上」(7/144) 「贄の夜会・下」(8/144) 読み応え十分。 しっかり読ませる長編作品。 うん、読んだ、って感じ。 刑事とプロフェッショナルな暗殺者。 この二人が、 様々な「利害関係」の対立を内包しながら、 サイコキラー、連続殺人犯を追い詰め…

なぜか、号泣、大号泣。

「のぼうの城・上」(5/144) 「のぼうの城・下」(6/144) 武士の心意気を 真っ直ぐに、そして華やかに、 誤解を恐れずに これほどまでに見事に書ききった作品があっただろうか。 武士に呼応する農民の生き様を ここまで楽しく、明るく、気持ちよく、 描いた作…