趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2014-03-01から1ヶ月間の記事一覧

これは巧い!!

「小さいおうち」(71/144) 面白かった〜 舞台設定 登場するキャラクター 文の調子 そして物語 どれをとってもレベル高 感動的 さすが直木賞、とういうのは陳腐な表現かもしれませんが やっぱ、直木賞は凄いや これは納得です 小さいおうちにいる「お手伝いさ…

人がそこに在る条件とは

「警官の条件」(70/144) あれから時は経ち 孫、いや息子か、とにかく和也は 警部になっていた…… 暴力団と対峙する部署 警視庁 組織犯罪対策部 和也は 第一課 第二対策係長 過去の先輩の「悪徳」優秀刑事・加賀谷を「売った」経歴を持つ和也 売ることが警官の…

恐怖が消えていくのは気のせいだろうか

「ユリゴコロ」(69/144) 読み始めと 半ばと 読後の 読み手の気持ちが 文字の背後に浮かぶ風景が これほどまでに異なる作品は初めてかもしれません 本作品の骨子は 連続殺人犯の手記を見つけてしまった主人公 その書き手は「母」なのだろうか? 更に、自分の…

読んで良かったと素直に思える

「サクラ咲く」(68/144) 三篇収録 最初の二つは 進研ゼミ『中一・中二講座』に収録 といっても決して子供向きではありません あの頃の 中学生の頃の 恥ずかしいほどに輝いている感情の起伏が そこにある オトナ、否オジサンの僕が読むべき作品なのかも なぜ…

きた、王道

「RDG はじめてのお使い」(67/144) 前作の金原に続いて またまた今更ながらのRDG どこの書店でも一時期は猛プッシュされていたので 気にはなっていたのですが やっとたどり着いた感じです アニメ化されてるので ラノベ風なちょっとしたミステリなのかな〜 と…

赤ん坊って最悪、と思うことも必要だよね

「マザーズ」(66/144) 今更ながらの初金原ひとみに ズドーンとやられました 自分の子供(というか赤ちゃん)に対する 憎しみとも怒りともとれる 母の追い込まれた感情 読んでいると 吐き気を感じるほど冷たく正しくて悲しくて でも その母を否定することは出…

振れ幅の少ない人生なんて

「虹の岬の喫茶店」(65/144) 久しぶりに 完璧に、徹底的に前向きな作品を読みました ここ最近、斜めな作品が多かっただけに ちょっと眩しすぎて このブログ書くのが遅れてしまいました 目立たない喫茶店の店主と そこに偶然、もしくは必然的に訪れた人たちが…

チャレンジか?マンネリか?

「白ゆき姫殺人事件」(64/144) 同じ手法で ここまでやるか…… 登場人物の「語り」と それを元に構成された 「つぶやき」(所謂『Twitter』です)と「記事」(ここでは『週刊誌』という紙媒体) のみで成立している作品です つぶやきの中には匿名ながら登場人…

おまん○、おまん△、おまん□……連発

「受難」(63/144) 性と人間の感情を ここまで冷静に且つ的確に書き上げることが出来るなんて 凄いや こういう作品と出会わせてくれた 第150回直木賞に感謝 この作品が直木賞ノミネート一発目というのもナイス 更に五度目の正直にも感謝 どう説明すればよいの…

痛い。でも読まなきゃ

「天国ゆきカレンダー」(62/144) いじめぬかれている高校一年生の女子の物語 辛い 痛い バンドの追っかけの時だけが生きているとき その彼女の夏休み クラスメイトが作った自殺への行程書き込んだカレンダーと共に 旅に出る バンドの全国ツアー制覇の旅に ク…

この書き方、初体験でした

「警視庁情報館〜サイバージハード」(61/144) なんだ、この文体 もの凄い勢いで流れていく それも主人公に都合の良い状況に グイグイ引っ張られていく そのに差し込まれていくサイバーテロや警察の情報 この情報の密度と 物語の直線性のギャップに飲み込まて…

全てに騙される

「黒猫館の殺人」(60/144) 今まで、どれだけの館を読んできたのだろうか びっくり、2010年 暗黒、2008年 十角、2006年 迷路、時計、2003年 あら、水車、人形、読んでないかも…… 確認しよ で、黒猫 何が謎の核心なのかが 最後までわからないまま進むという 総…