趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

物凄い作家は、まだまだいるんだよね。反省。

「ダーティ・ワーク」(105/122) 初めての絲山秋子。 やっぱ、まだまだ、自分、本、読んでる量が足りないよね。 何!これ!!凄い。 こんな文章を書ける人間がいるんだ。 呆然、唖然。 非常にシャープな短編集と思いきや。 え、これ、、、そうなんだ、、、 登…

家って何?

「家日和」(104/122) 無意識の段階で、 家を箱として語る人がいる。 家をそれを構成している人間関係の総称として語る人もいる。 家と家庭と家族を同義前提として語る人もいる。 それは、その人の人生や哲学によって決まるのかと思う。 それは別に問題ではな…

エロを超えた色と香

「私の男」(103/122) 初桜庭一樹。 これ、凄い。 もう、完全に引き込まれた。 面白い小説って、こういうことだと思います。 おとうさんとの離別から出会いまで、 15年間を遡るスタイルで作品は進みます。 その構成が素晴らしい。 読むたびに、読み進めるたび…

設定の妙

「カッコウの卵は誰のもの」(102/122) 東野圭吾のスポーツもの。 ウィンタースポーツが好きなのかなぁ。 本作品はスキーです。 で、遺伝子とスポーツの関係というテーマから、 親子の関係ミステリが展開されます。 妻の自殺の原因追求から明らかになる、 娘…

電車じゃ、読めないよ

「カシオペアの丘で・上」(100/122) 「カシオペアの丘で・下」(101/122) だって、 涙が出てしまうから。 恥ずかしくて電車の中じゃ長く読めない。 文庫で800頁の長編だけど、 上巻の途中から、既にヤバい。 油断すると涙腺が緩む。 幼馴染4人の約30年に渡る…

ガンダムのある国に生まれて良かった

「パラオ攻略戦」(99/122) 福井晴敏ガンダム、四つ目。 物語は、赤い男の登場で盛り上がる。 地球に棲み付くエスタブリッシュな民と、 宇宙へと放逐された弱気人民たちとの、 静かなる、そして打算に満ちた戦いを、 日本ではないアジアの地で読む偶然。 読書…

赤い

「赤い彗星」(98/122) やはり、 日本男子としては、 武士の道と同様に、 赤くて三倍早い道は譲れない。 日本代表も、 青じゃなくて赤の方が、 三倍点数が入るかもしれないのに。 福井晴敏のガンダムユニコーンの三つ目。 よりポリティカルな展開に、 さすが…

ぼくはオトナか!?

「ぼくのキャノン」(97/122) 池上永一の書く沖縄を読むたびに、 その島に行きたくなる。 絶対ウソ、ありえない事象が書かれているんだけど、 もしかして、 あの島ならば。。。 うん、そうだよ。 今、自分の生きている東京での現実が虚構で、 この作品の中の…

若さとは、苦しさと比例する

「ソロモンの犬」(96/122) 道尾クオリティ満喫。 青春、若さが息苦しいほど伝わってくる。 こんな大学生活、送りたかったよ。 悩める男達、女達、そして犬の生き様を、 見事なミステリに仕上げてあります。 仲良し(?)大学生4人組(男2女2)が主軸の物語…

素直に泣ける

「使命と魂のリミット」(95/122) 東野圭吾に求めるものが、 あまりにも大きすぎるのかもしれない。 病院・医療サスペンス。 医療ミスを公開せよ、との脅迫状。 その病院は、実に真摯な病院なので、正直、思い当たる節がない。 犯人の狙いは? その病院に働く…

奇跡の小説

「鹿男あをによし」(94/122) 我慢できずに一期読み。 これは、読み始めたら眠れない。。。 ホルモーの万城目第二弾。 舞台は1300年の奈良。 今度の主人公は女子高の先生です。 で、その男が ある日、鹿と会話をはじめ、 そして、鹿になっていきます。 はい、…

読後のこの疲労感、フリーマントルならでは

「片腕をなくした男・上」(92/122) 「片腕をなくした男・下」(93/122) いわずと知れた「チャーリー・マフィン」シリーズ。 死体がモスクワのイギリス大使館の庭で発見されたところから、 物語は唐突に立ち上がる。 そこに、 やっぱり、彼、マフィンが派遣さ…