趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

とんでもない設定選手権で金メダルかも!?

「メアリー・ケイト」(65/122) なんじゃ、こりゃ!? って叫びたくなるような作品です。 ま、物語の第一行目から凄い。 空港の普通のバーのカウンターにて、 隣に座った見知らぬ女性(金髪で美人)に、 飲み物に毒を入れた、と告げられる。 はぁ?!? で、以下…

遅筆だなんて

「ウルは空色魔女(2) なつやすみは魔法クレープ!」(64/122) 知り合いの作家さん、 あさのますみのシリーズ第二弾。 第一弾はもらったので(ありがとうございました)、 今回はしっかり買いました!(って当たり前か) 小学校中級向けの、マジカルファンタジ…

ロリコン

「女王様と私」(63/122) こんなにリアル(で笑える≠嘲笑)なロリコン描写、 初めてです。 で、狂いっぷりも、最高です。 それに歌野晶午マジックが融合してるんだから、 面白くないはずが無い! 歌野モノなんで、何を書いてもネタバレになりそうなんで、 や…

敵と手打ちをするという興奮

「狼花-新宿鮫9」(62/122) 昨日まで戦っていた相手と、 180度方向転換して、 手を組む瞬間のエクスタシー。 憎悪が協調に変容するのか? そんなのは「言い訳」にすぎないのではないか? いやいや、 仲直りという名の圧倒的勝利なのさ、と理解するのか。 そ…

あなたが−蜘蛛だったのですね

「絡新婦の理」(61/122) 1374頁。 読み応え十分でした。 分冊版ではない時期に、ってことは2005年に買ったのかな?? とにかく厚いんで、嵩張るんで、 いつものように外出時に読めず、 ずっと机に積んであったんですが、 満を持して読み始めて足掛け四ヶ月…

SFの楽しさ

「塩の街」(60/122) 海読んで、 空読んで、 やっと塩にたどり着きました。 有川浩のデビュー作です。 SFって、(書かれた時点では)嘘がひたすら書かれています。 その嘘が、 真っ赤な嘘で攻めてくる作品もあるし、 ホントみたいな嘘で積み上げてくる作品も…

軽妙で、且つ奥深く楽しめるミステリ

「検死審問 インクエスト」(59/122) 帯に書いてあります、 乱歩が称えた傑作長編。 1940年の作品です。 なんと戦中ですよ、これ。 でも、 全然、古くない。面白い。凄い。楽しい。 本編、ちょっと変わった構成になっています。 主人公の検死官を中心に「台…

久しぶりに電車の中で涙、です。

「月島慕情」(58/122) 浅田次郎は好きですか? 泣ける小説は好きですか? 二つの質問にNOの読書マニアの方は、 一度、文庫版の本作品、巻末の桜庭一樹の解説を読んでみてください。 それでも、読みたくならないならば、その判断は正しいと思います。 でも、…

宮部は、何が違うんだろうか?

「楽園・下」(57/122) 16年前、 殺した長女を床下に埋めた夫婦と 当然ながら同じ家で暮らしていた次女のお話。 どうして、長女は殺されたのか? その理由に取り憑かれたのは、 あの「模倣犯」の前畑。 このテーマ、宮部みゆきがどう書くのか。 ああ、こう書…

上巻だけで。。。

「楽園・上」(56/122) もし、このまま、 下巻を読まなくても。 結末まで読まなくても。 この、宮部みゆきの、 この作品の前半500ページは読書の悦びを約束してくれるかと。 これは、 妄想ではないはずです。 あの「模倣犯」事件から9年。 前畑が取り組みは…

ジェフリー、あなたはどれだけ読者を楽しませれば気がすむのか?

「12番目のカード・上」(54/122) 「12番目のカード・下」(55/122) で、間違いなく、 翻訳の池田真紀子にも同じ事を問いたい気持ちです。 二人に感謝。 リンカーン・ライムの物語も6作目。 加速度は増すばかりかと。 ハーレムの「冴えない」16歳の少女が狙…

1989年のミステリ

「ブルータスの心臓」(53/122) 20年前、覚えてますか? メールも携帯電話もなかった頃のお話です。 東野圭吾とかの「一昔」前の作品は、 当時の雰囲気が伝わってきて楽しいです。 三人で一人を殺す。 あ、別に三人で同じ場所で殺すってわけじゃありません。…

僕は、官僚を、尊敬する

「イノセント・ゲリラの祝祭・上」(51/122) 「イノセント・ゲリラの祝祭・下」(52/122) 桜宮サーガ、メインストリームの第四弾。 とはいうもののの 田口センセの今回の主戦場は 霞ヶ関中央合同庁舎。 いや、これ、官僚エンタテインメント! この日本のシス…