趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2016-01-01から1ヶ月間の記事一覧

何でこんなに面白いのだろうか?

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」(46/144) 不思議だ 何でこんなに面白いのか 村上春樹 あらすじだけを取り上げると 正直、大したことはない 主人公の男、多崎つくるは 昔、突然、友達5人組の4人から絶縁を突き付けられた 理由も告げられずに、…

な、なんだ、このミステリ…凄ぇ

「さよならの手口」(45/144) こんな作家さんがいたなんて 知らなかった… やっぱり「このミス」のランキングは重要ですよね 2016年4位は伊達じゃないよ 第三弾のようです、葉村晶シリーズ でも前は10年以上前とのこと なので、ここからでも大丈夫です で、異…

20世紀の熱気

「サマータイム・ブルース」(44/144) 1982年の デビュー作 私立探偵、女性、シカゴ コンピューターも携帯電話もない時代でも 失踪事件は解決しなければならない この熱気 連絡手段の一つ一つが熱い 粘り気がある世界が、そこにはある 自分の息子の彼女の行方…

あら、新シリーズ、始まってた

「魔法の色を知っているか?」(43/144) 家に本を忘れたので 本屋に駆け込み、薄めの文庫を探そうと思った矢先に 目に飛び込んできた森博嗣 とりあえず買い 読み始めたら、なんと、Wシリーズ、第二弾 新しいシリーズの開始に気がつかない もうダメダメ読書で…

寄生虫×大統領×原子力潜水艦

「レイク・クローバー 上」(41/144) 「レイク・クローバー 下」(42/144) 久しぶりの楡です やっぱ、国際的謀略小説が読みたいですよね~ 今回の軸は資源開発 政情不安な地域での思いがけない発見 これは対中国戦略の切り札になる可能性が…? そんな現場に 未…

今度、誰か一緒にボクシング、観に行きませんか?

「空の拳・上」(39/144) 「空の拳・下」(40/144) 主人公は出版社勤務、文芸志望のヘタレ男、空也 学生時代は読書ですべての経験をこなす「超非リア充」 酔うとなぜかオネエ言葉 そんな男が ボクシング雑誌に転属になった そして ひょんなきっかけから 自分が…

SEKAI GA OWATTESIMATTA ATONO SEKAI DE

「世界が終わってしまったあとの世界で・上」(37/144) 「世界が終わってしまったあとの世界で・下」(38/144) ハードな読書でした 饒舌な作者からあふれ出る 大量の文字に アップアップしながら 息絶え絶えに読み進める文庫900頁 その先に待つものは… 実に輝…

逆の立場で

「回廊封鎖」(36/144) 佐々木にしては珍しい というか僕が読んでいないだけかもしれないですけど クライムノベル 要は犯人たちが主役 もちろん警察は出てきます でも 本作品では あくまでも犯人たちのキャラクターを引き立たせるための脇役 追い詰める刑事で…

贅肉が削ぎ落とされた切れ味鋭い本格

「密室蒐集家」(35/144) 実にスマート 無駄のないミステリ 短篇5作品、気持ちよく読めます 事件を解決する『密室蒐集家』に名前は無い その「強引」な設定が実に巧い 事件の現場、もしくは関係者のところに突如現れる 何の脈絡もなく、突然に そして今まで経…

タイトルの勝利、翻訳の力

「女には向かない職業」(34/144) An Unsuitable Job For Woman 女には向かない職業 このタイトルでどれだけ世界観が膨らむことか この翻訳、素晴らしい たった九文字 このパワーは日本語良さだと改めて実感 ちなみに、この「向かない職業」とは私立探偵です …

2015年の一番

明けましておめでとうございます今年もよろしくお願いします さて、2015年の結果発表です === ■書籍=169冊読了(2014=163冊)<一番>「さようなら、オレンジ」岩城けい ■舞台=本観劇(2014=41本)<一番>「太陽2068」シアターコクーン(7月) <次点…