趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

おおぉぉ…とことん謎解きだぜ

「そして名探偵は生まれた」(124/144) 中編4つ 全てシリアスな密室雪の山荘 無人島 館 雪の集合住宅 あえてのベタな設定から繰り出される プラスαのミステリ どれも大満足 一番トリッキーでアクロバティックなのは 表題作「そして名探偵は生まれた」かな こ…

お腹、空いた〜〜〜〜

「八朔の雪」(123/144) 仕事でお世話になっている方から 薦められ(というか、いただいて)読みました いや、薦めてもらって超絶感謝 そして、江戸、圧倒的にヤバい 「みをつくし料理帳」シリーズ、初作です 主人公・澪が頑張ります 上方から、訳あって、江…

立場、変われば

「禁猟区」(122/144) 本当に警察小説の可能性は無限大ですね 警察官の犯罪を捜査するのが業務 警視庁刑務部人事課 監察官 そこで働く女性が主人公 中編4つ それぞれ「罪」を犯す警察官を中心に 物語は進んでいく 仲間を「裏切る」と思われがちな立ち位置あ…

僕に あの日は あるのかな……

「あの日の僕にさよなら」(121/144) 最初は「冥王星パーティー」というタイトルだったそうで そんなタイトルの恋愛小説 素敵でしょ 11年前か…… この作品だと17歳の頃となります 17歳頃にすれ違った男と女が 28歳になって再会する その11年間は 消し去りたい…

サブキャラの大切さを知る一冊

「特捜部Q 檻の中の女」(120/144) 面白い警察小説って ホント、たくさんあるんですね これ、デンマークです 第一弾です 設定は正直よくあるパターンです ・とある事件で「折れた」刑事 ・性格は面倒くさいが、腕は抜群 ・復帰したが、早々に閑職の所謂「一人…

将来の夢は、スパイになることですっ!!!

「パラダイス・ロスト」(119/144) 美学です 美です スパイと言う 美しき世界を これ程までに 描き出す柳に 感動するしか ないでしょ! いや、もう、 これで、良し 書く事、無し 本当に有難う 夢を見る贅沢 ここに極まり ※「もう一つの趣味は「ランニング」で…

このパーフェクトな緩さに、感動して欲しいな

「オー!ファーザー」(118/144) もう、読んでください 本作品は、これだけで十二分に楽しめます 主人公の高校生、由紀夫 母一人 父は四人 仲良く暮らしています え……っ ま、この設定の「緩さ」から始まる あまりにもワンダーな物語です これを「滅茶苦茶」な…

この国、好きだよ

「この国。」(117/144) 石持のしなやかな思考回路にウットリ…… 皮肉いっぱいなんだけど 決して斜めから見ずに真正面で受け止める 「この国」を 否定するわけでもなく肯定するわけでもなく 軽いSFタッチで 軽快に非常にシリアスなテーマをブッ込んでいく ・死…

痛み無きコミュニケーションは虚無であり

「さよなら渓谷」(116/144) 切ないね 一瞬、読まなきゃ良かったと思ったけど そんなことはないよ 人と人が会うと何かが起こる それは得てしてネガティブな事が多かったりする じゃ、それを避けて孤独になれるのか? それは生きている限り不可能だろう 主人公…

さて、この物語は、ハッピーエンドなのか……

「オイアウエ漂流記」(115/144) やっぱ、ただのサバイバル小説じゃないね 荻原の作品ならではの この余韻を楽しめる悦びに感謝 無人島に流れ着いた10人と1匹 生きたい気持ちと 絶望と 信じられない程のお気楽極楽主義と 渾然一体となって読者に襲い掛かるも…

悪意という名の誠意

「悪意の手記」(114/144) 中村、一気読みの中で これが、一番、共感というか理解できた ま、理解できる事と作品の良し悪しは 必ずしもリンクしないけど この主人公の悪意は 分かる 主人公は 奇跡的に死の水際から戻ってくるわけだけど 死んだ人が悪魔になる…

タイトル、パーフェクトでしょ

「共喰い」(113/144) 共喰い、いいね この作品の言いたいことが ギュッと詰まっている 真芯に当たってる あの、有名な、芥川賞作品です 暴力とセックス 確かに芥川賞のメインストリームですが なんでしょうか この父と息子の関係値に 結果としては悲惨の極み…

間違いない物語設計

「おちくぼ姫」(112/144) 読む本がなくなり 家の中を探しに探して……発見しました!! まさかの 初・田辺聖子です 1979年作品なんですね ま、オリジナルは1,000年ほど前ですが 作者不詳というのもイカしてます で、シンデレラストーリーです ※シンデレラの方が…