趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2006-08-01から1ヶ月間の記事一覧

ミステリの読み方として

「十角館の殺人」(112/108) やっと読みました。 綾辻行人のデビュー作。 1987年発表作品。 バブル全盛期か。 そんな時代に本格ミステリーが湧き出た時代背景に乾杯。 携帯電話が登場して、 ミステリーはつまらなくなったかも。 それは、 東西ベルリンの壁が…

ココロの表ギトギト、裏ザラザラ。

「照柿・下」(111/108) 嫌な話だ。 嬉しい事がどこにもない。 全てが楽しくない。 仕事も最悪。 家庭も最悪。 恋愛も最低。 ああ、生きている意味なんか、どこにもない。 もう、死んでしまった方がまし。 唯一の光明は合田と義理兄との「大人」の関係かなあ…

清々しい推理小説、満喫。

「46番目の密室」(110/108) 有栖川有栖、「本格」推理小説、あー楽しい。 密室トリック、こう来るか。 直球勝負であり、 ある意味、牽制球的なサプライズでもあり。 でもでも、やっぱ推理小説。 見事な謎解き、王道であり本格的であり。 ネタばれしちゃうか…

あー、ヒリヒリする。

「照柿・上」(109/108) 高村薫の痩せた感覚。 なんで、ここまで。。。 読んでいて、苦しんだけど、 その苦しさが、ヒリヒリする。 この感覚がページを捲らせる。 1994年作品なんですね。 なんか、テレホンカードで電話して度数切れする感じ。 とっても懐か…

でも、テロリズムは許さないんだけど

「ワイルド・ソウル下」(108/108) こう来たのか、、、Good Job! どういうテロ行為で迫ってくるのかと思ったら、 ははーーん。 爽やかな半社会的行為。 ギリギリだね。 上巻の緊張感が、 一気に解放されていく。 このテロならば、許してあげてもいいんじゃな…

責任を取る、という事か。厳しい。

「ワイルド・ソウル上」(107/108) 南米移民。 今まで全く気にした事が無いテーマでした。棄民政策。 なんて惨い、酷すぎる。誰に責任? で、作品的に凄すぎる。 ハイスピードなんだけど、粗くない。 このテンションはどこまで続く? 特に貴子の所はググっと…

なんだ、この心に沁み入る文字の波は!

「重力ピエロ」(106/108) 伊坂幸太郎が書く文字は。 なぜか、 訳が分からないまま、 心に入って来るんです。 これは、読書の快感です。 これこそ、本を読む意味なのかも、です。 今までの作品のキャラが、さりげなく登場する確信犯的内輪受けもあり。 何度…

冷たい笑い、冷たい感動、冷たい優しさ。

「ZOO〈2〉」(105/108) いや、いやいや、 なんて言えば良いのでしょうか、乙一。 ま、とりあえず、読みましょう。 全編に通じる冷たさで、 暑い夏、少しは涼しくなるかと思います。 特に「落ちる飛行機の中で」はクールです。 登場人物が全員、いかしてます…

不可解なり。不愉快なり。でも、読みたい。

「ZOO〈1〉」(104/108) 乙一作品は、不思議です。 短編集です。5編。 全部バラバラ、という言い方も出来ましょう。読んでて、気持ち悪くなってくる作品も、正直、あります。 でも、でも、でも、読みたいんです。 文字から想起される場面が、情景が、 残酷…

証明終了、なのである。

「QED―百人一首の呪」(103/108) おおう。 和歌に秘められた謎? 少し俳句など、やっているだけに、 興味ある題材であります。 で、繋ぐ快感、凄いです。 僕には到底無理な頭脳ゲーム。 やっぱり完全文系な私には・・・厳しい。 でも、和歌って文学でしょ。 …

弄ばれる歴史たち

「タイムスリップ明治維新」(102/108) 鯨統一郎の遊び、 毎回、楽しみですねえ。 歴史を、真剣に、こねくり回して、ゴチャゴチャにして、 メチャクチャにして、 でも最終的には、奇麗にまとめる。 あー、読んでいて気持ちが良い!! で、今回は明治維新です…

戦争は、止めておいた方が良い。

「出口のない海」(101/108) 第二次世界大戦、日本。 無茶。 無謀。 無理。 そんな中の人間魚雷「回天」。 もう、止めようよ。 とりあえず、戦争は。 意味あるように思えるけど、基本的に無駄。 でも、無駄が儲かるシステムの社会だから、残念ながら。 世界…