趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2010-08-01から1ヶ月間の記事一覧

確信する

「ジェネラル・ルージュの伝説」(129/122) 海堂さんは面白い人だ。 こういう人になりたい。 自分のやりたいことを必死にやってしまう人に。 短編が三作品。 バチスタ、ナイチンゲール、ジェネラル、イノセント、そして迷宮の脇を、 さりげなく支える物語たち…

暑さを楽しみに変える夏の長編:その2

「LIMIT」(128/122) 二巻目、舞台は2025年、上海がメインに。 都市、 都市の影に追いやられた特区、 そしてサイバーシティ。 社会的に認められた人、 存在すら否定されている人、 生物的には人間ではないが電子的には人間と思い込まれている人。 さあ、この…

眠れぬ夏の夜の長編:その1

「LIMIT」(127/122) 今、敢えて、挑む、長編。 文庫2,000ページを軽く超え。 フランク・シェッツィング。そう、あの「深海のYrr」の作者。 今度は宇宙だ、月だ。 まだ四分の一。 たった600ページ弱ではこの物語の行く先は全く読めない。 2025年の近未来。 月…

無念、でも、人は逝くのです。

「名残り火」(126/122) 藤原伊織の最後の長編。 サラリーマン・ハードボイルド。 こんなに早く逝ってしまうなんて、 世の中って、無常というか、ひねくれているっていうか。 自分の命の残量を量りながら、 綴った作品かと思うと、 背筋がピンと伸びます。 唯…

空想するチカラ

「MM9」(125/122) ハードSFを読む。 怪獣小説。 そう、ウルトラマンの怪獣です。 久しぶりに、血沸き肉踊る作品に出会えました。 怪獣を真正面から描ききる。 その空想に感謝、感激。 そういう、一見、意味のないことに対して、 真剣に対峙することが、 衣食…

限りなく無駄で、無限の輝きを放っていた四年間に感謝

「砂漠」(124/122) まず、 大学四年間通わせてくれた、 両親に感謝します。 ありがとうございました。 この作品の登場人物、五人に負けないくらいの、 無駄で楽しい時間を過ごす余裕を与えてくれて、 本当にありがとう。 あの、無為な時間の流れは、 今、本…

サスペンス至高の舞台、ヴァチカン

「P2・上」(122/122) 「P2・下」(123/122) ヴァチカン、そしてフリーメーソン。 このサスペンス二枚看板で、 真っ向勝負の本作品。 著者が北米人ではなく、 ポルトガル人であったことが、 実に良い按配に作用している。 結論は、、、闇の中のまま。 決してハ…

何のために!誰のために!

「サクリファイス」(121/122) 自転車のロードレース。 面白いんですよ。 ツール・ド・フランスを、 一時期、フジテレビがほぼ毎晩フォローしていてくれて、 良く見てたな〜 その前は、NHKが2時間番組位にまとめてくれてたりして。 とにかく、駆け引きが凄…

「狼は瞑らない」(120/122) 初読、樋口明雄。 熱いオトコの小説、読ませていただきました。 舞台は山、雪山。 奴は警察官、元SP。 日本を動かす陰謀と、 それとは真逆の、 冬の山での事件がリンクする。 共に、 生死をかけた闘い。 共に過酷だ。 でも、 人…

昭和の東京の輝き

「かたみ歌」(119/122) 初読です。 朱川湊人。 直木賞作家。 今更ながらです、、、 申し訳ないっす。 で、早くも、以下、 東京の下町とは、こういう場所なんだという事を力説しつつ、 ネタバレしちゃいます。 ここにある昭和の日本は、 当然、切なく悲しい歴…