趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2010-05-01から1ヶ月間の記事一覧

これぞ、USAミステリ

「泥棒が1ダース」(91/122) この軽さ、勢い、笑い、切れ。 まさにUSA、それもNYなミステリ。 泥棒が活躍したり、 失敗したり、 カッコ良かったり。 ドートマンダーという泥棒のお話11篇。 そして、素敵な序文で、1ダース。 盗むだけが泥棒じゃない。 逃げる…

心、揺さぶられたよ

「失われた町」(90/122) 誰のために生きているのか? そして、 何のために生きていくのか?という問いに対する答えを、 こういう近未来ファンタジーで攻めてくるとは。 やるね、三崎亜記。 本作品、恩田陸っぽいと思う読者も多いのではないでしょうか。 この…

超絶リアル

「東京島」(89/122) 予備知識ゼロ、で読み始めました。 え、 無人島にたどり着いた? 現代版、ロビンソン・クルーソーなの?! その島には女性たった一人、男性30人ほど。 その設定、、、で繰り広げられる物語、思い浮かべてください。 そんな、あなたの、稚…

初めて読む作家シリーズ

「永遠のとなり」(88/122) 白石一文です。 多分、意図的に、ちょっと無理して選ばなくては、 読まないジャンルの作家です。 でも、 無理して読んで、良かった〜 うん、心にすーっと忍び込んでくる文字たちが心地よい。 充実した読書の時間を堪能できる一冊で…

目標とすべき男、竜崎。

「果断・隠蔽捜査2」(87/122) 今、尊敬する人は?と問われれば、 隠蔽捜査シリーズの竜崎と答えるだろう。 痺れる奴だ。 このセリフ、ヤバい。 俺は、いつも揺れ動いてるよ。 ただ、迷ったときに、 原則を大切にしようと努力しているだけだ そうなんだよな…

ドラマチックな展開とは

「リンカーン弁護士・上」(85/122) 「リンカーン弁護士・下」(86/122) 本当のドラマは、 劇的な人物が突如現われるでもなく、 悲劇的な事件が突発するわけでもなく、 異母兄弟とか、 記憶喪失とか、 失明とか、 そういう事じゃなくって。 マイクル・コナリ…

ガンダムと

「ユニコーンの日・上」(83/122) 「ユニコーンの日・下」(84/122) 福井晴敏が合体したんだから、 面白くないはずがない! 今年2月からアニメで動き始めた「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」の原作ですね。 ファーストガンダムの所謂「一年戦争」から約2…

いい話だねぇ〜(江戸っ子気分で読んでください)

「巷説百物語」(82/122) 坂崎、確かに泣けたぜ! 江戸時代の妖怪のお話。 本当は、妖怪なんかはいやしない。 それは人の業が生み出した存在。 人の心中で蠢く物の怪。 主人公は、様々な妖怪伝に便乗して「仕事」をこなす、 今で言うと「スパイ大作戦」や「…

情けない人達大集合

「放火魔」(81/122) 叙述の折原一の短編集。 俺俺詐欺 放火 連続殺人 交換殺人 リフォーム詐欺 なんか、冴えない人たちばっかり出てくる。 中途半端な奴らばっかり。 ここまでカッコ悪い人たちが勢揃いすると、物凄い。 普通、犯罪に手を染めるならば、 そ…

もう、ミステリーではない

「λに歯がない」(80/122) Gシリーズも5作目。 もう、謎解きとか、どうでも良くなっている。 それを悲しいと思う読者もいるでしょう。 でも、森博嗣の書きたいミステリーは、 殺人事件の謎解きよりも、 もっと、大きく漠然とした、 人の存在意義とか、人の…

癒されるとは

「145gの孤独」(79/122) 一球の投球ミスで、 生きていく意味を完全に失った元プロ野球選手が、 再生していく物語。 そんな「良くありがち」な心温まる物語に、 意外と切れ味鋭いミステリ要素を、 テンポ良く差し込んであるんで、 ちょっと要注意。 更に「…