初めて読む作家シリーズ
「永遠のとなり」(88/122)
白石一文です。
多分、意図的に、ちょっと無理して選ばなくては、
読まないジャンルの作家です。
でも、
無理して読んで、良かった〜
うん、心にすーっと忍び込んでくる文字たちが心地よい。
充実した読書の時間を堪能できる一冊です。
主人公、せいちゃんは「うつ病」で人生ドロップアウト。
その友達、あっちゃんは「癌」で人生ストップ。
この二人の
何気ない日常が福岡を舞台に描かれていく。
人間は、
生きたがる。
そして、死にたがる。
どんな人でも、
人生において、
生まれた瞬間に約束される唯一の真実。
それは、死ぬこと。
その約束の出来事のために、
人は生きている時間をせっせと、コツコツと消化しているだけなのだろうか。
そんな重いテーマに対して、
まっすぐに答えてくれる本作品は、
読んでいて、非常に、頼もしいです。
※「もう一つの趣味は「ランニング」ですから」
- 作者: 白石一文
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2010/03
- メディア: 文庫
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