趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

贖罪、って可能なんでしょうか?

「繋がれた明日」(4/122) 簡単に内容を説明すれば 人を殺した人間が、刑務所から出て、 どういう人生を送るのか、を叙述してるだけなんです。 が、しかし、真保裕一が作品に仕上げると、さすがです。 リアルを明確に提示しつつ、 読んで感動、感銘できる小…

輝ける光の中にある普通の力

「光の帝国〜常野物語」(3/122) 優しい物語です。 恩田陸ならではの静かで力強い文字を精一杯楽しみました。 あるいみ超能力者ストーリなんです。 北米ならば「X-MEN」になっちゃうかも。 でも、この東北のX-MENは地味で、控えめで、普通なんです。 人知れ…

本当に、戦争、意味無し

「僕たちの戦争」(2/122) 荻原浩のユーモアとリアルが絶妙に融合した佳作でしょ!! 表層的にはタイムスリップものですが、 SF的要素を、ちょっと越えた何かがあります。 ネタバレになるかもしれませんが、 スリップしちゃたお互いの、時代描写が巧みです。…

ボッシュ、わかる、その気持ち。

「天使と罪の街・下」(1/122) いやー、読む順番間違えた。 ザ・ポエット、、、読んでからでしたね。 といって、本作がつまらない訳ではありません! 手に汗握る、素晴らしいサスペンスです。 上巻で繋がった糸は、一気に結末へ。 ボッシュ、レイチェルのコ…

過去からの解放の物語、ですかね

「天使と罪の街・上」(128/108) マイクル・コナリーの、ボッシュシリーズ。 今回もさりげない導入部分から、 暗い過去が、ジワジワとしみ出してきています。 くぁー、恐ろしい。 そんな暗さの中、 ボッシュは相変わらず、苦悩に満ちつつ淡々と、 暗闇の中の…

プロフェッショナルのレスリング

「マッチメイク」(127/108) 不知火京介の江戸川乱歩賞作品。 プロレスものミステリーです。 珍しいですよね、きっと。 正直、プロレスとか格闘技とか全然詳しくないし、 興味もないのですが、 本作、非常に楽しめました。 主人公の山田君が、大人になってい…

いつでも、どこでも、誰にでも

「名もなき毒」(126/108) 宮部みゆき、って。 このギリギリまで抑えた480頁。 普通の作家ならば、もっと盛り上げたり、メリハリつけたりするでしょう。 でも、宮部みゆきは。。。 読者の思惑を大きく越えた所で、自由気ままに、そして巧みに、 並々ならぬ文…

言葉と人間(4月以来の本以外ネタかも)

舞台、見てきました。「奇跡の人」。 ヘレン・ケラーとサリヴァン先生の物語。 で、本作品、誤解していました。 目の見えない、耳の聞こえない人の物語ではなく、 言葉の無い人の物語だったんですね。 モノは、言葉が付加されないと、存在しない。 ヒトは、…

権力、MONEY、そして命の駆け引き

「聖戦の獅子・下」(125/108) ほほう。 地味で、したたかなトム・クランシーでした。 物理的でなく、心理的な攻防。 人間の戦い、予想外に堪能。 テクノスリラーというよりは、エスピオナージュですね。 やっぱ、最後は、人と人とのコミュニケーション。 戦…

クランシーにしては繊細なり

「聖戦の獅子・上」(124/108) トム・クランシーのオプ・センターシリーズ。 前回の大打撃から、 ググっと立ち上がるのかと思いきや、なかなか繊細なスタートでした。 舞台はアフリカ、ボツナワ。 やはり、トラブルは宗教がらみが発火点なのか? それとも、…

サラリーマンは楽しいねえ

「架空取引」(123/108) 舞台はリース会社。 ノンバンク。 へえー、こういう仕事してるんだ、とプチ発見。 金融業って、面白いんですね。 紙切れだけで、お金が動く。 実際、お金は動いていなんだけど、、、不思議。 でも便利ですね。 こういう仕組みが世の…

このコンゲーム、嬉しい感じ。

「フェイク」(122/108) ダメ男にはダメ男なりの、コンゲーム(詐欺?頭脳ゲーム?)があるんです。 なんて、男は馬鹿んでしょうか? なんて、女はしなやかに強いんでしょうか! 楡周平だから、気合い入れて読み始めたんですが、 気持ちよく、外されました(…