趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2014-04-01から1ヶ月間の記事一覧

突き進むストーリー、駆け抜けるキャラクター

「裁きの鐘は・上」(86/144) 「裁きの鐘は・下」(87/144) クリフトン年代記も1950年代に突入 戦前、戦中、そして戦後を描く第三部 クリフトンも息子の代に主役の座を譲るのか? 無事、結婚にたどり着いたハリーとエマ 次から次へと迫りくる事件 それを見事に…

夢の続きは……

「夢違」(85/144) これは難しい 難解な読書かもしれない どう読んで良いのか どこがポイントなのか あまりにも自由度が高い作品なので 正直、悩む 恩田の仕掛ける夢の世界は 深すぎて 迷子になってしまうが きっと、迷子を楽しむ余裕が必要なのかもしれない……

普通の理由、か

「叫びと祈り」(84/144) 行動には 理由がある、普通 殺人には 動機がある、普通 本作 その動機の特殊性たるや ちょっと凄すぎる でも、決してエキセントリックではない 実にスマートな 超頭脳バトル 異世界の論理との壮絶な戦いが始まる 日本の常識を離れて …

想像を超えるラブ

「ラブレス」(83/144) とある女の一生を描いた大河小説 その人生を 壮絶と呼ぶのか それとも幸福と呼ぶのか それを決めるのは誰なのか 当人が幸せと思って死ねれば 周囲がどう思おうが関係ないのか? 物語は百合江の死の床からはじまり 死で終わる その間に…

コナリーは容赦しないよ。あっさり死ぬよ。

「ナイン・ドラゴンズ 上」(81/144) 「ナイン・ドラゴンズ 下」(82/144) 大作家は違うね メインキャストを 容赦なく殺しちゃうから 絶体絶命の危機を何度も乗り越え…… なーんて、ちゃちな書き方はしないんだよ えっ あぁ 死ぬんだ で、次に行かなくてはなら…

辻村深月よ、ありがとう

「本日は大安なり」(80/144) 今、ウェディング業界の仕事をしているだけに 大好きな辻村深月に この業界を舞台にした物語を書いてもらえて 本当に嬉しいです いや〜この仕事を始めて良かった良かった 今までよりも 少しでも深く辻村の描く世界にシンクロ出来…

こんなの書けるの、道尾秀介だからですよね

「カササギたちの四季」(79/144) 米澤穂信の解説から衝撃の一文を引用する この構造は ミステリにおける「なぜ謎を解かなければならないのか」 という問題への 有効な回答となっており…… マヂで凄い作品である リサイクルショップの社長と副社長と 訳ありで…

正直、この気持ちに共感するのは難しいです

「ポリティコン・上」(77/144) 「ポリティコン・下」(78/144) 桐野が抉り出す 人間の汚い部分を読んで 読者は何を思うのだろうかと 改めて不思議に思ってしまった とりあえず僕は何を思ったのか? う〜む 何だろう…… 分かりました 作品の中に浮かび上がる 理…

この切り返しは凄い

「生存者ゼロ」(76/144) まさかの展開 これは凄い そして後半のバトルシーンも壮絶 これ以上書くと ネタバレの恐れあり なぜ主人公が自衛官だったのか そこに鍵があったとは…… やられたぜ 確かに未知の病原菌が 壮絶なる殺戮の原因ではあったのだが それが人…

いつ、戦うのか

「覇道の槍」(75/144) 正直、時代モノは苦手なので 滅多に手にしないのですが 知り合いから強烈なオススメ付で本作品を貰いました で、読みました 熱き作品、読後感、充実 戦国は阿波の大名、細川氏に仕えた武将・三好元長の物語 歴史が得意でない僕にとって…

虎になる

「虎と月」(74/144) 阪神と関係ないですから 酔っ払いでもないですから 作者の「山月記」に対する思いが昇華したミステリ・ロマン てか、恥ずかしながら「山月記」、記憶なし…… ああ、虎穴があったら入りたい(笑 舞台は中国、唐の時代 父親が「虎」になった…

グリシャムじゃなきゃ書けない!!

「巨大訴訟・上」(72/144) 「巨大訴訟・下」(73/144) 前作を読んだ時と同じ思いになりました これは彼でなくては書けないと 前作は死刑に関してでした 今回は「正義の不在」に関して 法廷に正義は不要 こんなテーマで書くことが許されるのは グリシャムの今…