趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2008-05-01から1ヶ月間の記事一覧

まじ、泣けた。

「しゃぼん玉」(81/122) 他愛の無い話です。 でも、泣けたっす。 地下鉄の中でヤバくなって、 急いでページ、閉じたんですけど、間に合わず。。。 目は完全にウルウルでした。 家で読んでたら、嗚咽、間違いなし。 生きることの、 目的を失い、意味を忘れ、…

唯一、全人類にとって平等なこと

「窓際の死神」(80/122) それは、生まれた瞬間に死ぬことが決まってる事。 そう、生は、死とセットです。 でも、人にとって、死は怖い。怖すぎる。 そこで、緩衝材として「死神」っているのかも。 死神の存在を認めることが、 人間の究極の自己弁護なのかも…

本格ミステリー宣言

「8の殺人」(79/122) 綾辻。 歌野。 法月。 そして、我孫子か。 平成元年。 私は日本のミステリーに全く興味がなかった。 ひらすら翻訳のサスペンス、テクノスリラー。エスピオナージュ系を読んでいた。 あの頃に、島田荘司の宣言に触れていたら、 読書人生…

酒の飲み方

「ロング・グッドバイ」(78/122) LongじゃなくWrongです。 で、久しぶりに日本語のハードボイルド、読みました。 2000年、横須賀。 物語の発端は太平洋戦争、そしてベトナム戦争。 飲み屋での「素敵」な出会いから、 深く暗く重い事件に巻き込まれる刑事(…

223ページ目の輝き

「セリヌンティウスの舟」(77/122) 謎解きのクライマックスも終わり、 密室系のミステリーとして、 ちょっと変化球で楽しめたかな〜とか思いつつ、 何気なくたどりついた223ページ目(文庫です)。 や、感動した。震えた。 こんな素晴らしい結末を予測でき…

真っ直ぐなミステリー

「θは遊んでくれたよ」(76/122) やっぱり、森博嗣が好きです。 それもミステリーの森が。 スカイクロラシリーズも、 当然ながら、 ドキドキしながら頁をめくっていました。 でも、やっぱり、 不謹慎かもしれませんが、 人が殺される、もしくは死んでいく森…

1966年の「悪魔」

「悪魔はすぐそこに」(75/122) 素敵なタイトル、「Devil at Your Elbow」ですよ。 この意味、深いんだなあ。 そう、そこに、居るんです。 1966年、英国で発表されたミステリー。 連続殺人事件と、8年前のスキャンダルの関連性は? 大学という閉鎖的な社会の…

最後二頁に、痺れる

「イントゥルーダー」(74/122) な、なんだ、 このクールな結末は。 高嶋哲夫って、力あるな、やっぱり。 企業スパイもの?とか思わせつつ、 国策がらみ、原発をテーマにしたスケールの大きな展開。 その大きな枠組みの中で動く人物たちの、 描写は冷静、且…

やっぱり、生きていて欲しかった

「ラストソング」(73/122) あ、あの、映画だったんだ。 読み終わっての「あとがき」まで気がつきませんでした。 15年ほど前の作品。 舞台は20年以上前。 実はタイトル直球、音楽ど真ん中の物語。 実は、これ、 音楽業界についての記述が想像以上に正しい。 …

何がリアルなのか?

「アヴェンジャー・上」(71/122) 「アヴェンジャー・下」(72/122) フォーサイスの文章、 それに呼応する翻訳の篠原慎の日本語は非常に「味気ない」。 そこには、人の生きている感じが書き込まれていない。 空気じゃなくて、酸素のみって感じ。 そんな文字…

黒と白、どちらがお好き?

「黒笑小説」(70/122) 人の不幸は蜜の味。 ブラックな笑いは強いです。 東野圭吾の手によるブラック短編集。 前半は、とある作家の悲哀を皮肉たっぷりに描いた、 本格的(?)小説家短編小説が連続して登場。 作家先生と出版社編集者のやりとりをコミカルに…