趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

父、祖父、息子@東京

「警官の血・上」(49/122) 「警官の血・下」(50/122) 予想を遥かに上回る。 時代を語るこの作品。 すでに「警察小説」の域を超えて存在する。 読書が好きな日本人は、全員読んでみるべきでは。 昭和23年の終戦直後の、 一番惨めだけど、最もエネルギーが燃…

狂気と正気

「風車祭(カジマヤー)・上」(47/122) 「風車祭(カジマヤー)・下」(48/122) 沖縄、最高。 行くしかない。 少なくとも、明日、沖縄料理を食べよう。 池上永一という石垣島生まれの人が、 作家になって、僕たちにこういう素敵な作品を提供してくれている…

限りなくパーフェクトに近いミステリ

「骸の爪」(46/122) 道尾秀介って 物凄い作家さんなんですね。 本作品の ミステリとしての完成度、 いや、完璧です。 謎解き、トリック、薀蓄、 全てにおいて ミステリファンとしては堪能させていただきました。 仏像の工房という、レアな場面設定でおこる…

芸術という生き方

「ロンド・下」(45/122) 柄澤齊という版画家が 文字を書くとき 過剰なまでの濃密な 行間がほとんど存在しないような でも その向こう側には何ともいえない不気味で華麗な余韻がある 絵画をモチーフにした猟奇的(というのは間違いかも)な連続殺人事件の犯…

犯人は、すぐに分かるのだが。。。

「ソウルケイジ」(44/122) 別に犯人が誰であるということは、 そんなに大切なことじゃない。 犯人である人は、 好きで人を殺したわけではなく、 自分ために人を殺したわけじゃなく、 間違って人を殺してしまったわけでもない。 ただ、単に、 生きてい流れの…

犯罪者にエールを!

「夢見る黄金地球儀」(43/122) クライムコメディ、ですか。 海堂作品に流れる人を「小バカ」にする感じ。 登場人物が 真剣に取り組めば取り組むほど 愛すべきキャラになっていく。 今回は医療とは関係ありません。 シンプルに「泥棒」のハナシ。 でも、桜宮…

芸術とは

「ロンド・上」(42/122) 狂気? だよね。 この雰囲気をこれほどまでに、 描けるのは、 やはり、 作者・柄澤齊が木口木版画の第一人者ということなのでしょう。 一枚の絵を巡って巻き起こる殺人事件。 なぜ、殺すの? 何が、したいの? それは芸術だけがなせ…