趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2015-07-01から1ヶ月間の記事一覧

読み応え十分の「大作」

「双頭のバビロン・上」(125/144) 「双頭のバビロン・下」(126/144) 世界観、登場人物、設定、そして分量 全てにおいて 一般生活を越えた壮大なスケールで描かれる まさに大作 もちろん、日常の機微や耐え難い現実を表現する作品も面白いです 何気ない自然な…

コレ系好きにはたまらないねっ

「ナイト&シャドウ」(124/144) 今度はシークレット・サービス(SP)か 柳ならば信頼できると思って読んでみた その信頼に十分に応えてくれた 時代設定が20世紀末期というのが良い 所謂ハイテク機器がそれほど発達していない時代背景が 生々しいドラマを作り出…

初朝井は、痛かった、ちょっぴり

「何者」(123/144) 直木賞まで待とうと思って 今まで、我慢してきた朝井リョウ やっと、文庫化 で、読みましたよ 就活に挑む5人の男女の物語 僕の就活は今から24年前 インターネットもSNSも、携帯電話すらない時代で良かった つくづく感じる 自分は当事者…

何の物語なのか分からないというスリル

「リカーシブル」(122/144) よくいうジェットコースター的小説の真逆 結末に向かって突き進むのではなく どこに向かっているのかが分からない それも、迷走って感じで振り回されるのではなく 自分では着実に進んでいるはずなのに 迷っていないのに 何かしっ…

ラブホ

「ホテルローヤル」(121/144) やっと読めたぞ、直木賞 で、やっぱ、直木賞、迫力満点です 先に言います 必読でしょ 北海道のラブホテルを取り巻く人たちのお話し 7編の連作集 さりげなく、切なく、優しいヒューマンドラマなのですが 時系列が逆につづられて…

なんという、緊張感

「オーダーメイド殺人クラブ」(120/144) やっぱ、辻村深月、好きだ 本作は「中二」の男女の物語 自分を殺してと 女子が男子に依頼する 「記憶」に残る殺され方・殺し方を二人で一緒に考える 歴史的な美少女被害者 歴史的な少年A になるための作戦会議だ 学校…

生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと

「スカル・ブレーカ」(119/144) 『 生きるとは負け続けること、死ぬとはもう負けぬこと』 この一文が全てでした マヂで 生きるために負ける 一時の感情を抑えて 命の為に負けを選ぶ勇気と知性 学びました ヴォイド・シェイパ シリーズ、三つ目 主人公ゼンの…

素敵なタイム・スリップ・トラベル

「七時間半」(118/144) 1960年の日本へ 心も体もあっという間に瞬間移動! 新幹線が出来る前に書かれた 東海道線、東京=大阪間の七時間半の車中へ… いや、素敵な作品です みんなが生きている ホント、生きている 当時を振り返って書かれているのではなく 当…

名作は深く、そして怖く

「ソラリス」(117/144) 読み続けられる名作の貫禄十分 正直、貫禄負けしてしまいました 気合い入れて読まないと 作品の力に押し潰されますね SFの名作 1961年に書かれたのに そんなに古い感じがしない というか、時の流れが感じられない不思議な雰囲気 これ…

天才、なのか

「夏の花火と私の死体」(116/144) 解説で こんなに衝撃を受けたことは今まで無かった… いや、驚愕 呆然自失というのは、こういう状況のことを指すのでしょう 書店の企画コーナーで「本の雑誌が選ぶ40年の40冊」とうコーナーがあって 今まで未読の作者の作品…

梅雨にウンザリしている方に、オススメ

「一路・上」(114/144) 「一路・下」(115/144) 珍しく時代物、読んでみました ま、吉田修一の「路」に引っ張られて 何となく購入してしまったのですが… 江戸末期 参勤交代の話です 突然、父が死んだ 代わりに何の知識もないままに 参勤交代を仕切らなければ…

実に真っ直ぐな殺人事件ミステリを読ませていただきました

「白砂」(113/144) 実に真っ直ぐ 警察モノのお手本でしょう 殺人事件を解決していく過程を 丁寧におっていくストーリー 都内の質素なアパートの一室で 女性が殺害されていた 男女間の金銭トラブル? いや、何か違う ベテラン刑事、目黒は別角度から事件を洗…