趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2017-06-01から1ヶ月間の記事一覧

ミステリは時代を超える

「湖底のまつり」(71/144) 今更ながら、泡坂、初読かも 1978年作品なんですね 僕が小学五年生のころと考えると なかなか、ですね 昭和な日本ががっちりと書かれています そして完璧なミステリ 幻想的な、どこか神秘的でオカルト衣をまといつつ 骨格は非常に…

舞台化、誰かしてくれないかなぁぁぁ

「神様の裏の顔」(70/144) お葬式が舞台のコメディタッチの物語 神様のように 誰からも尊敬された人が死んだ 本当に素晴らしい方を亡くした…という喪失感の中 どこからともなく でもさ、これ、出来過ぎじゃなくて という疑念が湧き上がる こんなにパーフェク…

溢れ出る要素がラストに見事に収束する名作

「黒と青・上」(68/144) 「黒と青・下」(69/144) 1997年作品 イギリスの警察ものミステリ もちろん、ハードボイルド要素もたっぷりの名作です 北海油田に絡む「事故」から物語はスタート どうも納得がいかないことばかりの殺人事件である 同じくして 30年前…

猫に泣かされる

「旅猫レポート」(67/144) 昨冬、猫が数匹、一気にやってきまして それで、やっと、読んでみました ま、多くの読者のみなさんと同じく 号泣だったわけですが 猫が家に来る前と来た後では 読書の思いもかなり違ったんでしょう また、猫歴が半年足らずの人と数…

こうなっちゃえば、世の中、少し、良くなるんじゃね?

「セル・上」(65/144) 「セル・下」(66/144) あらら、そこまでキングを読んでなかったんだ あまり得意じゃない作家だけど やっぱ大御所は読まなくちゃいけません、たまには で、思ったより難解な作品なのかもしれません 骨子はシンプルです 携帯電話をしてい…

どう読むか、読者の自由

「それは秘密の」(64/144) ライトな乃南ですね といっても文章量がってことです 短くても その奥に、その前に、先に、その向こう側に 何かを見つけるか、見つけないかは読者次第ですから 9つの短編集 恋愛、エロ、男女関係をテーマにした ちょっとした物語 …

ズバリすぎるタイトル

「私たちは生きているのか?」(63/144) そうなんです このWシリーズは、生物、命、生きる意味について SFという衣と ミステリという帽子を身につけて 森が懇切丁寧に語ってくれているのです 本作品はシリーズ第五弾 マトリックス的な世界が出てきます 体の実…

恩田陸、炸裂!

「月の裏側」(62/144) きた これ、恩田陸の直球 だって、宇宙人の侵略だもん そんなストーリーを 日本の田舎の町を舞台に ゆっくり、じっとり、みっちり書いています あ、驚きの結末とか期待してる人には 本作品、オススメはしませんよ ええ、これで終わりな…

勝てば官軍

「検察側の罪人・上」(60/144) 「検察側の罪人・下」(61/144) 映画化、ですよね 木村拓哉の爺いの演技に期待します 中盤のまさかの展開ですが あくまでも、まだページは半分のこっています この段階で仕掛けるからには この先、どこで、何回、「まさか」を仕…

理解出来るかではなく、理解する

「舞台」(59/144) 自意識過剰な男が ニューヨークで いい感じに狂っていく、だけの話 なんだけどね この男の気持ち、心の流れを 気持ちよくトレースさせてくれる文章を描いてくれる 西加奈子に超感動 感謝します こんな感情を僕に与えてくれて で、思う この…

読書感想文、3ヶ月ぶりに復活!

「雪の鉄樹」(58/144) もちろん「ボビーZの気怠く優雅な人生」の後も 読書はしてましたよ〜 46冊分、読書感想文を さぼっていただけです さて、復活、第一弾 初読、遠田潤子 殺人加害者の関係者と被害者の物語 重いです 当たり前ですよね 主人公の律儀さが …