趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2011-04-01から1ヶ月間の記事一覧

この読書は「闘い」ではないかと

「NECK」(81/144) 舞城王太郎の映画化もされた作品「NECK」は、 舞台版もあったんですね。 もちろん、小説も。 本作品は ・この文庫のための書き下ろし ・舞台化された脚本+絵コンテ(コレが始まりらしい) ・既存発表作 ・映画の原案となった脚本 という四…

子供は存在自体がファンタジーなんだね

「そこへ届くのは僕たちの声」(80/144) 初、小路幸也です。 なんて優しい物語なのでしょうか。 久しぶりに、 気がつかないままに、涙が頬をつたっていました。 心地よいSFファンタジー。 誘拐?植物人間?神隠し? そんな不可思議な現象が脈絡もなく発生。 …

銃を合法的に所持できるということ

「蘇るスナイパー・上」(78/144) 「蘇るスナイパー・下」(79/144) 日本に住んでいると、 USAで拳銃の所持の是非を巡って、 激しい論戦が行われていることに対して、 なんかシックリこない感じがするのではないでしょうか。 凶悪な犯罪を減らすために、 コロ…

やっぱ、紙だよな〜

「愛書家の死」(77/144) 世の中全てがデジタル書籍になってしまったら、 まあ、 近い将来? 遠い未来??には、そうなるんだろうが、 そうなると、 人の執念とか怨念とか怨嗟といった、 負のフィーリングは、 データの中に籠るのだろうか。 正のパワーはオン…

誘拐という卑怯で美しい犯罪について

「造花の蜜・上」(75/144) 「造花の蜜・下」(76/144) 今まで、数多の誘拐モノを読んできましたが、 この誘拐モノの手口は、 あまりにも美しすぎます。 おー、この手があったのか・・・ 本当に久しぶりに一気読みでした。 久しぶりに眠れなくなりました。 ネ…

異色

「犯意」(74/144) 乃南アサだから、 これが作品として成立するんだよな。 並みの作家じゃ、 週刊誌のゴシップ記事にしかならないあ。 何が異色かというと、 12の短編に、 裁判員制度で、 裁判員として呼ばれたときにもしかしたら「参考」になるような、 それ…

15年とは。短いのか?長いのか?

「女王国の城・上」(72/144) 「女王国の城・下」(73/144) 有栖川有栖。 江神シリーズ4作目。 前作「双頭の悪魔」とのインターバル15年、とのこと。 個人的には2007年に読んでいるので4年ぶり。 それでも長いかぁ? って、15年も物語が続いているなんて。 い…

万城目学に生まれたかった

「ホルモー六景」(71/144) こういう文章を書ける人に生まれていたならば、 どうだったのだろうか? シンプルに憧憬。 鴨川ホルモーのサイドストーリー六篇。 それぞれのラブストーリー。 ホルモーのメンバーだって、人は人。 超個性派の集まりだけど、 それ…

なぜか、心が動かされる

「どうせ死ぬ身の一踊り」(70/144) まずは芥川賞に感謝。 もし、この賞がなければ、 僕は西村賢太の作品にぶち当たらなかったわけです。 本との出会いは、こういう賞がもたらしてくれる場合が、 意外と多いんです、僕の場合。 だから、 候補作を選定する皆さ…

この先、どうする、人間

「新世界より・下」(70/144) このタイミングで、 この作品を読めるなんて。 きっと、神様みたいなモノ(コト?)って在るんだな。 再認識。 東日本大震災により、 日本人のライフスタイル、 いやカタカナじゃダメかもしれない、 日本人の生き方が、 変わるか…

最も恐ろしいのは人間そのもの

「新世界より・中」(69/144) 1,000年の謎が少しずつ明らかになっていく。 貴志祐介が描く未来。 それは、本当の人間の力をしてしまった世界。 その少女、少年は、 大人の階段を登る運命だった。 それ以外の少年、少女は、 現状維持か、 消えていなくなるか。…