趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2015-09-01から1ヶ月間の記事一覧

ジェットコースター的警察小説

「人質」(154/144) 北海道警察シリーズ 飛ばしたの、取り戻しました 笑って、来て、紋章、休日で、密売ときて本作です そして昨日の憂いに続きます さて、本作、小島が人質となります 場所はオシャレなワインバー そこで行われる小さなピアノのライブ その会…

警察官としての軸はブレずに…

「憂いなき街」(153/144) 北海道警察シリーズ もう7作目なんですね 笑って、来て、紋章、休日で、密売で で…、一作品、飛ばしてしまいましたが 何の問題もありませんでした 札幌のジャズフェスティバルが舞台 ピアニストの女性、奈津美と津久井が「恋に落ち…

僕の許容範囲を軽く超えてしまっているよ

「黙示・上」(151/144) 「黙示・下」(152/144) この作品は 自分の中で、どう収束させれば良いのだろうか いまだに分からない ある日、世界で、ほぼ同時に四機の旅客機が墜落した そして、その内、三機からは 奇跡的に子供が、一人、ほぼ無傷で助かった その…

理解は出来るが、やっぱ、共感は出来ないです…

「アニバーサリー」(150/144) 生物として子供を産むことが出来ない男性であり 子供もいなくて ましてや、結婚すらしていない僕にとって 本作品は 理解することで、精一杯でした 重いとか、意味不明とか そういうことじゃないんです もちろん、小説として、本…

輝かしい未来へ

「歓喜の仔」(149/144) 大丈夫です 700ページ弱、読み切ってください そこにある 希望の欠片に 心、打たれること、間違いないですから 安心してください 高校生・誠、小学生・正二、幼稚園児・香 三人のサバイバル 劣悪な環境の中 まさに「命がけ」の生活に …

男の恋愛物語

「Y」(148/144) 正午、初読では無かったんだ 本作品も書店の特集コーナーで知った本です 1998年発表のタイムリープもの 1980年から1998年 彼は永遠にこの18年間を 繰り返し、繰り返し、生き続けるのか… ネタバレにならないギリギリのラインで書きますと なん…

マティス、セザンヌ、ドガ、そしてモネ

「シヴェルニーの食卓」(147/144) 絵画を見るときは 出来る限り、文字情報・知識は排除して 純粋な「目」でみたいと思っていたのですが 本作を読んでみて 物語の一部を補完する絵画 という見方も 良いのかもしれない、と感じました 今回は珍しく家でじっくり…

恐い、恐い、恐い、恐い…読むべき

「残穢」(146/144) ドキュメンタリー・ホラーなんです 著者、小野を想起させる作家が主人公 その作家が 自分に届いた怪談話投稿の手紙の謎を 実に淡々と追い続けるお話し その様が ドキュメンタリーというかノンフィクションというか 読んでいて これは小説…

有終の美。そして次へ。

「カレイドスコープの箱庭」(145/144) 今年度も無事にノルマ達成 読書の出来る環境に、感謝です さて、バチスタを読んでから、8年も経つんですね ビックリです 田口、白鳥コンビのフィナーレは 正直、内輪受けかもしれませんが それでいいんです 海堂先生と…

不思議な気持ちになる物語

「彩乃ちゃんのお告げ」(144/144) 橋本紡、初読です 最近の作品でもないし なんでこの本を購入したのか 理由を全く覚えていない…という 不思議な気持ちで読み始めました で、内容も不思議な物語でした 小学五年生の「教祖」様、彩乃ちゃんを預かることになっ…

絶望したくないから、読むのだ

「世界の果て」(143/144) 著者、中村文則による解説から抜粋させていただきます (前略) 世の中に明るく朗らかな小説だけしかなくなったら、 それは絶望に似ているのではないかと個人的には思っている。 (後略) ※解説では「だか」は下線ではなく「``」…

福井晴敏のルール

「人類資金0」(142/144) 改めてのおさらいです なんとプロットと著者自らのコメントで構成された 横書き、つまり普通の文庫とは逆側から読み始めることができる 不思議な作品です 6から7まで、1年以上も間が空いてしまったので これで忘れていた様々な色々な…

不安なまま、ラストへ…

「神様ゲーム」(141/144) ビックリしましたよ 神様っているんですね これはあくまでも作品内での少年の虚言なのか 虚言の場合の理屈はどこにあるのか それとも 神様を神様と信じて良いのか 設定として素直に受け入れるべきなのか 読者として どの立ち位置で…