趣味は「読書」ですから

毎日、本が読めて、美味しいお酒が飲めて、走って、そして楽しい仕事が出来る。それが一番。何事もなく、今日も読書が出来ることに、本当に感謝です。

2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

信じる、何を?

「神々のプロムナード」(96/122) あなたは「何」を信じますか? 「何」=神? 「何」=運命? 「何」=自分? 「何」=無・・・? 鈴木光司作品。 彼の作風&タイトルからして、 かなりオカルト風かと思って読み始めたら、 これが非常に現実的で、日常にあ…

「あくむ」(95/122) ホラーストーリー、短編5連作。 読み終わった直後は怖くない。 少し時間が経過して、ふと思い出すと、これが怖い。 盗聴=ホワイトノイズ 失明=ブラックライト 妄想=ブルーブラッド 圧迫=ゴールデンゲージ 悪夢=インビジブルドリー…

重いことを軽くすること

「幽霊人命救助隊」(94/122) 自殺という重いテーマを、 良くぞ、ここまでライトに書き上げてくれました。 高野和明という人の人柄なんでしょうか。 天晴。 あ、ライトといっても軽薄とかいうネガティブな意味ではありません。 非常に真剣に、自殺とか鬱病と…

剛腕作家。

「応酬」(93/122) FBI落ちこぼれ軍団セクション。 率いる顔に傷のある男ヴァンコー。 突如編入してきた訳ありのシーラ。 ミスをなんとしてでも探そうとする嫌味な監査官ランシング。 マフィア、ギャラントファミリーの支部。 率いる首領の縁戚マイク・パシ…

気持ちよく、美しく、潔く、推理する

「アイルランドの薔薇」(92/122) 本格推理小説。 その言葉がピッタリです。 まじ、一気読み。あっという間に一気読み。 石持浅海に完敗、そして乾杯。 解説で西澤保彦さんが、 〜斬新なクローズド・サークルを考案する新鋭〜 と石持さんの事を評しています…

市井のスパイ

「6ステイン」(91/122) 静かなる職業軍人達の人生。 福井晴敏の熱き思いが、 豪速球ではなく、背後から迫り来る。 6つの短編。 市ヶ谷の精鋭たちが、国を守る。 否、心を守る。 ヒーロー、ヒロインもいないし、派手な工作もない。 地味に、確実に、誠実に…

名作、二つ。深く、重く、秀逸。

「行きずりの街」(90/122) 「レ・ミゼラブル」 今日は、深く、楽しい一日でした。 エンタテインメント、満喫。 まずは小説。 1991年このミス1位。 すごく、オーソドックスな展開なのに、 なぜか、読みながら、心、揺れてしまう。 主人公の動き、発言、思考…

不安になる。不安である。

「Q&A」(89/122) 恩田陸からの質問? それとも答えなのか? ミステリアスな作品です。 文章全てが質問と答え。 で、答えのみが「」付き。質問は地の文章。ここが怖い。 質問者は誰?読者は質問者に感情移入しちゃって良いの? それとも、あくまでもQ&Aを俯…

思い込み=生きる意味

「リドル・ロマンス」(88/122) 不思議なミステリー。 ま、ミステリーって不可解って解釈できるから、当然といえば当然か。 久しぶりに読んだ西澤保彦は、 やっぱり、読者を迷宮に誘ってくれるわけで。 それも毎回、違った手法で。 うーむ、筆の力、卓越。 …

久々の非読書ネタ。それも舞台で笑いすぎ。

舞台「へっぴり腰で行こう!」 http://www.bring-up.co.jp/produce-gotsugo.htm いやあ、かなり笑わせて頂きました。 お馬鹿コメディミュージカルです。 博品館ならではのコンパクトな造りが素敵! 古いお付き合い(?)の吉田仁美嬢が御出演。 前回「ご都合…

人生はニガい

「深追い」(87/122) 一つの警察署に勤務する、 七人の男たちの人生は、それぞれである。 警察という「会社」の中で繰り広げられるドラマは、 普通の会社のそれと、本質は変わりないだろう。 そう、変わらないはず。 横山秀夫の抑えた筆が、その一般社会との…

小説な、小説!

「劫火4 激突」(86/122) いやー、面白かった! 都庁、最高。倒壊。 海ほたる、最高。崩壊。 超冒険小説「劫火」という長編を4冊に分けた第四弾。 ついにラストを迎えました。 いやー、新宿、炸裂。戦場。 実に、東京湾、爆発。戦場。 本当に、めくるめく冒…